メッシ、バティ並ぶW杯10点目 W杯1試合最多イエロー18枚の乱戦制した4強

2022年12月11日 05:05

サッカー

メッシ、バティ並ぶW杯10点目 W杯1試合最多イエロー18枚の乱戦制した4強
<オランダ・アルゼンチン>PK戦の末にオランダに勝利し歓喜を爆発させるメッシ(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【FIFAワールドカップカタール大会 準々決勝   アルゼンチン2ー2(PK4―3)オランダ ( 2022年12月9日    ルサイル競技場 )】 3回目の優勝を目指すアルゼンチンが、2大会ぶりの4強入りを決めた。9日、準々決勝でオランダと対戦し、2―2で延長を終えて迎えたPK戦を4―3で制した。FWリオネル・メッシ(35=パリSG)が1得点1アシストを挙げ、PK戦でも1人目で成功した。また、FIFAランク1位のブラジルは、前回準優勝のクロアチアに屈し敗退した。FWネイマール(30=同)が延長前半に先制点を決めたものの同後半に1―1に追いつかれ、PK戦で2―4で敗れた。アルゼンチンとクロアチアは13日(日本時間14日)に準決勝で激突する。
 PK戦にもつれ込んだ死闘。8万8235人を集めた会場は、アルゼンチンのサポーターの歓喜に包まれた。中心にいるのは“神の子”メッシ。「タフな試合だった。とにかく準決勝に進めた。それこそが望んでいたことだ」。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた10番は、充実した口ぶりで振り返った。

 終了間際に追いつかれ、延長戦に突入。勝敗の行方はPK戦に委ねられた。そんな重苦しい空気を、メッシが一振りで霧散させた。先攻の相手の1人目が失敗した直後に登場。GKの動きをよく見て、逆方向にゴロで流し込んだ。「ディエゴが天国から後押ししてくれている」。2年前に死去した英雄マラドーナ氏への思いも胸に、並外れた技術と精神力でチームを勢いづけた。

 この日もメッシ劇場だった。0―0の前半35分、相手陣の右からピッチを横断するように左にドリブル。守備陣4人の間を抜くスルーパスを右斜めに通し、先制点をお膳立てした。後半28分にはPKで追加点。オランダのGKノペルトが顔がくっつくくらいに近づいてプレッシャーをかけたが、一切動じない。GKの動きを凝視し、左足でゴールネットを揺らした。決勝トーナメント2戦連発で、今大会4点目。W杯通算10得点目とし、バティストゥータの持つ同国最多記録に並んだ。

 「メーッシー!メーッシー!」。集まったサポーターが、拝むようなしぐさとともに大合唱。試合前の選手紹介では歓声がボリュームアップ。この日は大声援とともにジャンプし、文字通り会場が「揺れた」。W杯5回目の出場で頂点にまい進するメッシを、熱狂的な国民が現地で後押ししている。

 「最後のW杯」と決意して今大会に臨む。強敵オランダを破り、悲願の優勝まで必要な勝利は残り2つ。メッシがW杯優勝トロフィーを笑顔で掲げ、英雄マラドーナ氏に並び立つ日を、誰もが望んでいる。

 ≪アルゼンチンがPK戦最多5勝≫9日の準々決勝2試合はアルゼンチン、クロアチアがともにPK戦を制し4強進出。W杯で一日2試合のPK戦決着は前回18年大会決勝トーナメント1回戦以来、史上3度目。アルゼンチンはPK戦を5勝(1敗)とし、歴代単独最多となった。クロアチアはPK戦4戦全勝で最多連勝のドイツ(西ドイツ含む)に並んだ。

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