メッシ、バティ並ぶW杯10点目 W杯1試合最多イエロー18枚の乱戦制した4強
2022年12月11日 05:05
サッカー
終了間際に追いつかれ、延長戦に突入。勝敗の行方はPK戦に委ねられた。そんな重苦しい空気を、メッシが一振りで霧散させた。先攻の相手の1人目が失敗した直後に登場。GKの動きをよく見て、逆方向にゴロで流し込んだ。「ディエゴが天国から後押ししてくれている」。2年前に死去した英雄マラドーナ氏への思いも胸に、並外れた技術と精神力でチームを勢いづけた。
この日もメッシ劇場だった。0―0の前半35分、相手陣の右からピッチを横断するように左にドリブル。守備陣4人の間を抜くスルーパスを右斜めに通し、先制点をお膳立てした。後半28分にはPKで追加点。オランダのGKノペルトが顔がくっつくくらいに近づいてプレッシャーをかけたが、一切動じない。GKの動きを凝視し、左足でゴールネットを揺らした。決勝トーナメント2戦連発で、今大会4点目。W杯通算10得点目とし、バティストゥータの持つ同国最多記録に並んだ。
「メーッシー!メーッシー!」。集まったサポーターが、拝むようなしぐさとともに大合唱。試合前の選手紹介では歓声がボリュームアップ。この日は大声援とともにジャンプし、文字通り会場が「揺れた」。W杯5回目の出場で頂点にまい進するメッシを、熱狂的な国民が現地で後押ししている。
「最後のW杯」と決意して今大会に臨む。強敵オランダを破り、悲願の優勝まで必要な勝利は残り2つ。メッシがW杯優勝トロフィーを笑顔で掲げ、英雄マラドーナ氏に並び立つ日を、誰もが望んでいる。
≪アルゼンチンがPK戦最多5勝≫9日の準々決勝2試合はアルゼンチン、クロアチアがともにPK戦を制し4強進出。W杯で一日2試合のPK戦決着は前回18年大会決勝トーナメント1回戦以来、史上3度目。アルゼンチンはPK戦を5勝(1敗)とし、歴代単独最多となった。クロアチアはPK戦4戦全勝で最多連勝のドイツ(西ドイツ含む)に並んだ。
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