川崎F 荒れた芝逆手 パスサッカー封印、ボール保持率34%で白星 鬼木監督「体張ってゼロで抑えた」

2024年09月19日 04:15

サッカー

川崎F 荒れた芝逆手 パスサッカー封印、ボール保持率34%で白星 鬼木監督「体張ってゼロで抑えた」
 蔚山に競り勝ち、タッチを交わす橘田(左端)ら川崎イレブン=蔚山(共同) Photo By 共同
 【ACLE 1次リーグ   川崎F1-0蔚山 ( 2024年9月18日    韓国・蔚山 )】 東地区の1次リーグ第1戦が18日に行われ、川崎Fが敵地で蔚山(韓国)を1―0で破り、白星発進した。FWマルシーニョ(29)が後半9分に決勝点を挙げ、今大会の日本勢初勝利を挙げた。大会は刷新され、東西12チームずつの1次リーグ各8位までが決勝トーナメントに進む。
 敵地でしぶとく白星を挙げた。「最後まで体を張ってゼロで抑えた。初戦を勝てたことをうれしく思う」と鬼木監督。勝負に徹して勝利への道を開いた。

 ボール保持率34%。細かくボールをつないでパスワークで相手を崩すチームらしくないが、状況に対応した。試合前日の会見で指揮官が「アジアのトップを目指す大会で、このピッチは残念」と指摘した荒れた芝。影響が懸念された中でパスは相手の482本に対して239本と抑え、少ない手数で相手ゴールに迫った。後半9分にマルシーニョが先制点を挙げると守備陣も奮闘。シュート数7―13の劣勢で体を張り、韓国Kリーグ2連覇中の強豪を破った。

 アジアでの戦いは8強が最高。MF橘田は「毎年悔しい思いをしている。一戦一戦、全力で戦って上のステージに行ければ」と訴えた。

 ▽アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE) 今季から刷新されたアジア最強クラブを決める最上位大会。出場数を昨季ACLの40から24に絞り込むことで質の向上を図り、優勝賞金は昨季400万ドル(約5億6400万円)から2.5倍の1000万ドル(約14億1000万円)と大幅に増額し、大会価値を高める狙いがある。日本勢は神戸、横浜、川崎Fが参戦。新設された下位大会の「アジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)」には広島が出場する。

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