新潟 2発も逆転負け 長倉、小野決めたが後半AT最後のプレーで痛恨失点
2024年09月23日 04:30
サッカー
ミスが目立った18日の名古屋戦とは違い、前半はパスで相手のプレスを剥がし続けた。「相手はマンツーマン気味に来るわけではなく、ぼかしながら来ていた。うまく連動してそこは突けた」と約4カ月ぶりにリーグ戦に先発したDF千葉。パスだけでなく、千葉らの最終ラインから持ち上がるプレーも効果的だった。
ゴール前でも好連係を見せ、前半31分にMF谷口がニアに正確なクロスを上げ、FW長倉が頭で流し込んで同点。5分後にはDF橋本の糸を引くようなスルーパスを小野が「あのタイミングで走ればボールが出てくる」と走り込んでワンタッチシュートを決めた。
しかし後半28分に2―2とされて風向きが変わった。「2、3点目を取りに行った姿勢が勝ちを招いた」と神戸の酒井が言うように、相手はギアを上げてFW大迫らの高い個人技で攻めた。一方、新潟は攻め残る相手に対して後ろに重心を置いた。前半とは立場が逆になり、速攻から好機はあったが決めきれず、守備も我慢し続けたが最後に与えたCKで失点した。
千葉は「最後のセットプレーで決めきるというのが(神戸が)上位にいる理由」と差を認める。勝ち点3を着実に積み重ねるには先に3点目を決めるチームへと成長を遂げる必要がある。松橋監督は「スタイルを勝ちにどう結びつけられるかは、ずっと続けていること。たぐり寄せられるまで諦めずにやりたい」と勝利を追求していく決意を口にした。