新潟・高木 連敗脱出へ救世主に 頼れる背番号33 右SHで川崎F攻略へけん引 吉満は長沢小訪問

2024年09月25日 04:00

サッカー

新潟・高木 連敗脱出へ救世主に 頼れる背番号33 右SHで川崎F攻略へけん引 吉満は長沢小訪問
川崎F戦に向けて状態を挙げている高木 Photo By スポニチ
 J1新潟はオフ明けの24日、聖籠町のアルビレッジで27日のアウェー川崎F戦に向けて軽めのメニューで調整した。前節の神戸戦で約4カ月ぶりに先発したMF高木善朗(31)は、右サイドハーフ(SH)で質の高いプレーを見せ、ケガからの復活をアピール。シーズン終盤の重要な戦いでチームをけん引する。
 頼もしい男が帰ってきた。前節の神戸戦で後半26分までピッチに立った高木は、敗戦に悔しさをにじませながらもケガなく70分以上プレーできたことに安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「正直、ホッとしている。ケガもここ数年増えて、ケガとの闘いでもあった。あとはもうちょっと試合にフィットしていかないといけない」

 18日の名古屋戦で後半28分から右SHで途中出場し「やっと良くなってきた」とコンディションに手応えを得ていた。神戸戦も普段の中央ではなく右サイドで先発。序盤はポジションや相手のプレスの速さに「久しぶりの感覚で戸惑いがあった」という。それでも「時間を追うごとに良くなった」との言葉通り、相手守備を迷わせる位置取りでパスを受け、シュートも2本放った。

 5月の神戸戦で右太腿裏を肉離れ。6月の札幌戦で復帰し、以降は途中出場を繰り返していたが、右膝周辺の筋肉に痛みが出て再び離脱した。右膝は22年に手術した古傷だっただけに「慎重にやらないといけなかったし、やらせてもらった」と実戦復帰まで時間をかけ、ケガを克服した。

 コンディションも上がり、連敗中のチームを救うために、次に目指すのは得意とするペナルティーエリア周辺でゴールに絡むプレーだ。特に右SHで意識するのはクロス。中央に顔を出して攻撃のタクトを振りつつ、神戸戦でFW谷口が見せたアシストのようなピンポイントクロスをイメージする。

 「相手陣地でボールを持って押し込めるとそういうシーンも増えてくる。自分でリズムをつくりながら、意図的にそういうシーンをつくれればいい」。リーグ戦は川崎F、鹿島など難敵が続く。連敗を止め、上を目指すには背番号33の高い戦術眼が必要になってくる。  (西巻 賢介)

 ○…GK吉満が三条市の長沢小を訪問し、3~6年生に好きなことを続ける大切さを語った。クラブのホームタウン活動の一環。児童からのさまざまな質問に答えた後「好きなことでもたまに嫌になることや他の誘惑もあるが、ブレずにやれば夢はかなう」と語りかけた。長沢小は全校児童約80人の小規模校。鹿児島県出身で1学年約10人の小学校で育った吉満は「懐かしい感じがした。元気をもらったので、ピッチで生かしたい」と話した。

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