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中島元彦 4年目の飛躍へ「一発屋で終わるのか、それとも…」

2021年04月20日 06:00

サッカー

中島元彦 4年目の飛躍へ「一発屋で終わるのか、それとも…」
C大阪・中島元彦 Photo By スポニチ
 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載『サクラ咲ケ』の第15回は、J2新潟への武者修行を経て今季から復帰したMF中島元彦(22)。小学4年生からC大阪のアカデミーで育ってきた背番号28は、10日の福岡戦でJ1初ゴールをマークした。過去、現在、そして未来を語った。
 開幕から2カ月近くが経ち、徐々に出場時間を伸ばして、やりたいこともできるようになってきました。新潟から復帰して今季への思いは強かったんですが、ベンチ入りした開幕戦の次の日にケガをして…。シュートを打った時に左膝が伸びた感じになり、タイミング的に凄く悔しかった。でも、治るまで4週間以上と言われていたけど3週間ぐらいで治り、思っていたより早く試合に戻ることができました。

 福岡戦で決めた左足のミドルは、やっぱりうれしかったです。右足、左足に関係なく、シュートに対しては小学生の頃から自信があって“そこだけは負けへん”とずっと思っていた。長居でゴールを決められて、西川大介さん(スタジアムDJ)が名前を呼んでくれたことや、小さい子どもたちが喜んでくれたのがうれしくて。自分も子どもの時、長居でゴールが決まった時に喜んでいたんです。自分が決める側になり、感慨深かったですね。

 セレッソとの出会いは小学3年の終わり。吹田南FCというクラブにいたけど“もっとサッカーをやりたい”となって。当時、ガンバはスクールしかなかった中で、セレッソのセレクションを受けたら合格できて、4年生からU―12でプレーし始めました。それまでは、キャプテン翼でいう日向小次郎のような力でいく選手だったけど、セレッソで技術を叩き込まれました。一番最初が大谷武文コーチ(現徳島アカデミーダイレクター)で、5年になってからは大畑開コーチ。トラップ、パスから徹底的に練習して、今のスタイルにつながりました。

 その頃に香川真司選手らの活躍を見ていて、6年生の時からは“セレッソでJ1優勝してから海外に行きたい”というイメージを思い描きながら生活をしてきました。今年がプロ4年目。トップのピッチに立てるようになるまでには、思っていたよりも時間が掛かってしまいました。でも、U―23チームでやってきたことは全然、無駄じゃなかったし、これまでの3年間が自分を成長させてくれた。

 今が一番大事な時期だと思っていて、一発屋で終わるのか、それとも継続できるのか。出場時間をもらったら、毎試合、ゴールやアシストという結果で示していきたいと思っています。(C大阪MF)

 ◆中島 元彦(なかじま・もとひこ)1999年(平11)4月18日生まれ、大阪府出身の22歳。C大阪U―12、西U―15、U―18を経て18年にトップ昇格。20年7月にJ2新潟へ期限付き移籍し、今オフに復帰した。攻撃的MFだけでなくボランチやFWでもプレー可能なポリバレント。1メートル70、66キロ。利き足は右。

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