トランプ氏また暗殺未遂か ゴルフ中に近辺で潜んでいた男を拘束 現場に照準器付き自動小銃

2024年09月16日 09:12

社会

トランプ氏また暗殺未遂か ゴルフ中に近辺で潜んでいた男を拘束 現場に照準器付き自動小銃
トランプ前大統領のゴルフ場周囲に配置された警察車両(AP) Photo By AP
 米南部フロリダ州のゴルフ場で15日、プレー中だった共和党の大統領候補トランプ前大統領(78)を警護していた大統領警護隊(シークレットサービス)が、銃を持って近くに潜んでいた男に向けて発砲した。男は車で逃走したが捜査当局に拘束された。トランプ氏は無事だった。連邦捜査局(FBI)は暗殺未遂事件とみて捜査を始めた。
 トランプ氏への暗殺未遂は7月13日に東部ペンシルベニア州で演説中に銃撃され右耳を負傷したのに続き2件目。AP通信は、拘束された男はライアン・ラウス容疑者(58)だと報じた。

 記者会見した捜査当局によると、9月15日午後1時半ごろ、フロリダ州ウエストパームビーチにあるゴルフ場で、トランプ氏のプレー中にコースを先回りして安全確認していたシークレットサービスの隊員が、トランプ氏から約370~約460メートル離れた敷地境界付近にいる男を発見した。フェンスから銃身が飛び出していたという。

 隊員は複数回発砲したが、当たらなかったとみられる。目撃者が逃走した車の写真を撮影していた。現場にはリュックサックが二つと、照準器が付いた自動小銃が残されていた。

 トランプ氏は「私は無事で元気だ」とのメッセージを支持者らに送った。再び命を狙われ、大統領に返り咲く「決意が強くなった」とし「私は絶対に屈しない」と表明した。

 ホワイトハウスによると、民主党のバイデン大統領と党大統領候補のハリス副大統領は事件の報告を受けた。バイデン氏は声明で「トランプ氏が無事で安心した。米国に政治的暴力が存在する余地はない」と強調。ハリス氏もX(旧ツイッター)に「無事をうれしく思う」と投稿した。(共同)

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