知床沈没 運航会社社長を逮捕 発生から2年4カ月「証拠積み重ねる必要があった」

2024年09月19日 04:42

社会

知床沈没 運航会社社長を逮捕 発生から2年4カ月「証拠積み重ねる必要があった」
桂田精一容疑者 Photo By 共同
 北海道・知床沖で2022年4月、観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没し20人が死亡、6人が行方不明となった事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は18日、安全確保義務を怠り不明者も含め計26人を死なせたとして、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで運航会社「知床遊覧船」の社長桂田精一容疑者(61)=斜里町=を逮捕した。
 1管は、逮捕に踏み切った理由を「証拠隠滅の可能性が排除しきれないと判断した」と説明。発生から2年4カ月以上後となったことについては「証拠を丹念に積み重ねる必要があった」とした。

 逮捕容疑は22年4月23日、運航管理者として出港を見合わせたり、航行継続を中止したりするなど安全を確保する義務を怠り、カズワンを沈没させて乗客乗員を死亡させた疑い。

 認否は明らかにしていない。死亡した豊田徳幸船長=当時(54)=についても桂田容疑者と同じ容疑で捜査している。

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