身寄りのない高齢者 50年に1・5倍に 日本総合研究所が試算 2024年09月22日 04:35 社会 身寄りのない高齢者数の推移 Photo By 共同 65歳以上で配偶者と子など3親等以内の親族がいない「身寄りのない高齢者」が2050年に448万人となる見込みであることが、日本総合研究所の試算で21日、分かった。 24年は286万人の水準だが未婚化の進展などで1・5倍に膨らみ、50年時点では高齢者の9人に1人程度を占める計算だ。老後の施設入居や入院時に求められる身元保証人のほか、遺体の引き取り手がいない人が増える懸念がある。 身寄りのない高齢者を支援する民間サービスの利用が広がり相談件数も増えている。政府はトラブル防止のため民間事業者が守るべき指針を作成。一部の自治体では優良業者の認証制度をつくるなど、対策強化が急務となっている。 試算は、国立社会保障・人口問題研究所による世帯数の将来推計などを基に実施した。