小泉進次郎氏「改革を加速」どころか世襲改革は加速させず?他候補は“政治資金引き継ぎ対策”披露したのに
2024年09月23日 04:40
社会
世襲議員で特に問題視されているのが、親族が政治団体に残した資金をそのまま非課税で引き継げる点。相続税回避の“隠れみの”になるとの指摘がある。小泉氏以外の世襲候補は対策を打ち出し、河野氏は「議員が引退したらその政治資金団体に残った金は国庫に返納する。後継の議員は新しい政治資金団体をつくる」とし、石破氏は「政治資金団体を引き継ぐことをやめるとか、一つ一つやっていかなければならない」と訴えた。石川県の豪雨対策にあたっている林氏の代理で出席した田村憲久元厚生労働相も同様の見解を述べた。世襲ではない高市氏も「親とは別の選挙区から出るとか、政治資金管理団体は継承しないとか、そういった工夫はできる」と具体策を挙げた。
小泉氏は、逓信大臣を務めた曽祖父・小泉又次郎から数えて4代目。純一郎氏から神奈川11区を引き継いだ2008年以降、約5000万円が純一郎氏の政治団体からもたらされたとも言われている。総裁選出馬会見では「改革を圧倒的に加速できるリーダーを」と力説していた小泉氏。世襲問題への対応は加速どころか、アクセルに足すらかけていない状態だ。