斎藤兵庫県知事が失職&出直し選出馬表明 会見開始7分後県民に謝罪も「改革進めたい。知事続けたい」

2024年09月26日 15:00

社会

斎藤兵庫県知事が失職&出直し選出馬表明 会見開始7分後県民に謝罪も「改革進めたい。知事続けたい」
県庁で会見を開き、兵庫県知事を失職して再出馬すると発表した斎藤元彦知事 Photo By スポニチ
 兵庫県議会で不信任決議を受けた斎藤元彦知事の会見が26日午後3時、県庁で始まった。30日付で自動失職した上で、今後の出直し選挙に出馬する意向を表明した。
 冒頭、「大変思い悩んできました。県政にとって大きな判断です。結論から言いますと、議会の解散はせず、30日付けで失職する。次期知事選において出直し選挙に臨む」と宣言した。 

 今回の騒動について語るより先に、県民の「頑張れ」の声を受け、兵庫の刷新に2年間尽力したこと、成果をアピールした。

 会見から7分後、「今の状況を招いたこと、県民の皆様に心よりお詫びを申しあげたい。県政が混乱していたことは、私の力不足。あらためて反省したい」と謝罪。「ですが、改革を進めていきたい。改革を止めるわけにはいかない。若者への投資を。まだまだ知事の仕事を続けていきたい」と、再挑戦への意欲を強調した。

 悩んでいた内容を問われると「出直し選に出るか、が大きなところでした」と回答。決断は「昨日の朝ですね。(記者の)ぶら下がり(会見)をやった後、高校生が私のところにきて手紙を渡していただいた」ときっかけについて語り始めた。「おしかりの手紙かと思ったら…今でも見ると感情的になることもあるが…“辞めないでほしい。やってこられたことは、高校生にとっても響いてる面があった。置かれている状況やマスコミ、世間の批判はすごいものがあるが、屈しないで未来のためにがんばってほしい”というお手紙だった」と明かした。

 「こういう状況でも高校生が私に対してエールをわざわざ届けてくれましたんで、そこはすごくグッときたというかですね…」と声をつまらせ、目を赤くした。「選挙は大変だと思いますが、頑張ってみようと覚悟を決めた」と美談を披露し、出馬の決意を固めたことを打ち明けた。

 疑惑告発文書問題を巡り県議会で19日に不信任決議が可決されたのを受け、斎藤氏は25日、記者団の取材に「最後の覚悟をどうするかだ。すごく悩んでいる」と語っていた。

 不信任決議は19日の議会開会日に全会一致で可決。斎藤氏は地方自治法に基づき可決から10日となる29日までに解散しなければ自動失職し、50日以内に知事選が実施される。

 一連の問題は県西播磨県民局長だった男性が3月、パワハラ疑惑などを告発する文書を作り報道機関などに配ったのが発端となった。県の公益通報窓口にも通報したが、県は内部調査を進め文書を誹謗中傷と認定。男性は停職3カ月の処分を受け、7月に死亡した。

 疑惑を検証する県議会の調査特別委員会(百条委員会)では、通報者への不利益な扱いを禁じる公益通報者保護法に違反するとの指摘が噴出。尋問に応じた職員らが斎藤氏のパワハラや贈答品受領について証言した。

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