斎藤知事、自身の言動「おごり、慢心…二度としない」も、不信任決議に本音「知事が職を辞すべきことか」

2024年09月26日 15:40

社会

斎藤知事、自身の言動「おごり、慢心…二度としない」も、不信任決議に本音「知事が職を辞すべきことか」
県庁で会見を開き、兵庫県知事を失職して再出馬すると発表した斎藤元彦知事 Photo By スポニチ
 兵庫県議会で不信任決議を受けた斎藤元彦知事が26日、県庁で記者会見を開き、30日付で自動失職した上で、今後の出直し選挙に出馬する意向を表明した。
 もともと「辞職という選択肢はなかった」と斎藤知事。「間違っている所、良くないところがあればしっかり改めて4年間の任期をまっとうしたいという意思があったので、自ら辞するという選択肢はなかった」と説明した。

 不信任決議がなされた自身について、「おごり、慢心があったんだと思う。それが言動につながったと思うので、こういったことは二度としないと今回のことを通じて、心に期するものがある。職員の皆さんとの接し方、議会の議員1人1人の思いをより聞いていく」などと、自身の態度を改めることにも言及した。

 だが、不信任決議に「知事が職を辞すべきことなのか、というものが根底にあるのは正直なところ。机叩く、付箋投げるというのは良くない行為で、反省すべきだが、知事というのは3年前に大きな付託を受けてやっている。職を辞すというのは大きな行為。議会の大きな判断ではありますが、私は少し、本当にそこまでいかなければならなかったのかという思いは正直、あります」と本音も飛び出した。内部調査についても「問題はなかった」としと当初の主張を貫いた。

 県政の混乱についても「私に責任がある」とし、「責任の取り方はいろいろある。道義的責任として辞職ということがある。私は辞めるよりも続けて仕事をしていく。それも責任の果たし方だと思っている」と持論を展開。「これからも自分の責任としては、若い世代の応援も含め、いろんな政策をやっていきたい、責任を果たしていきたい。斎藤はできるのか?という指摘もありますが、立て直していく。こういう状況を招いた時の知事ですから、立て直していく。県民の付託をいただければ、やっていきたい」とした。

 「私は組織もないですし、大きな政党のような組織がバックにあるわけでもなく、無所属。そどこかの政党のお力を借りるのは難しい、今回はおそらく1人でやっていくことになる。まずは1人でやっていくということが大事だと思う。なかなか大変だとは思いますが、自分流の選挙をどうできるのか、これも一つの挑戦だと思います」と語った。

 不信任決議は19日の議会開会日に全会一致で可決。斎藤氏は地方自治法に基づき可決から10日となる29日までに解散しなければ自動失職する。50日以内に知事選が実施される。

 一連の問題は県西播磨県民局長だった男性が3月、パワハラ疑惑などを告発する文書を作り報道機関などに配ったのが発端となった。県の公益通報窓口にも通報したが、県は内部調査を進め文書を誹謗中傷と認定。男性は停職3カ月の処分を受け、7月に死亡した。

 疑惑を検証する県議会の調査特別委員会(百条委員会)では、通報者への不利益な扱いを禁じる公益通報者保護法に違反するとの指摘が噴出。尋問に応じた職員らが斎藤氏のパワハラや贈答品受領について証言した。

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