【解説】袴田巌さん再審無罪 証拠の捏造…警察や検察は徹底的に検証を!
2024年09月27日 04:30
社会
袴田さんに無罪判決が言い渡された。過酷な取り調べによる自白強要や、捜査機関による「5点の衣類」の捏造など弁護側の主張を認め検察側の主張を一蹴。警察や検察は、どんな問題があったか徹底的に検証すべきだ。
最大の争点だった5点の衣類について、再審開始を認めた2014年3月の静岡地裁と昨年3月の東京高裁決定は捜査機関による捏造の可能性を指摘した。再審判決はさらに踏み込み、当時の状況などから捜査機関が捏造したと断じた。
また、袴田さんが連日長時間の取り調べを受け「強制、拷問または脅迫による自白」であることは明らかだと述べた。捜査が初動から違法性を帯びたものだと判示されており、刑を確定させた裁判所の責任も重い。裁判所も検証が求められる。
袴田さんは高齢で、長期収容による拘禁症状に苦しむ。無罪が言い渡されるまで、事件から58年かかった。一刻も早く名誉が回復される対応を望みたい。
また、袴田さんが連日長時間の取り調べを受け「強制、拷問または脅迫による自白」であることは明らかだと述べた。捜査が初動から違法性を帯びたものだと判示されており、刑を確定させた裁判所の責任も重い。裁判所も検証が求められる。
袴田さんは高齢で、長期収容による拘禁症状に苦しむ。無罪が言い渡されるまで、事件から58年かかった。一刻も早く名誉が回復される対応を望みたい。
