自民党次期総裁に石破茂氏 めがね取り顔ぬぐう 第一声は党改革「国民の信頼を取り戻せるよう」

2024年09月27日 15:38

社会

自民党次期総裁に石破茂氏 めがね取り顔ぬぐう 第一声は党改革「国民の信頼を取り戻せるよう」
石破茂氏 Photo By スポニチ
 自民党総裁選が27日、都内の党本部で投開票され、石破茂元幹事長(67)が第28代総裁に選出された。
 過去最多の9人が立候補する大混戦。石破氏、高市早苗経済安保担当相(63)、小泉進次郎元環境相(43)による三つどもえの争いとなった。紺のスーツに青の柄ネクタイという装いで臨んだ。

 1回目の投票で高市氏が181票(議員72票、党員109票)で1位、石破氏が154票(議員46票、党員108票)で2位。過半数を獲得した候補はなく、両氏による上位2人の決選投票になった。

 今回はこれまでになかった決選投票に残った2人による約5分間のスピーチが行われた。その後、行われた決選投票では、石破氏の215票(議員215票、都道府県26票)に対し、高市氏は194票(議員194票、都道府県21票)という僅差。「今回が最後」と銘打った総裁選で、初当選を勝ち取った。

 万雷の拍手とフラッシュの嵐の中、小刻みに何度もうなずく石破氏。汗なのか、それとも涙なのか、めがねを取って顔をぬぐった。名前を呼ばれると立ち上がり、丁寧に4方向におじぎ。照れくさそうに右手を振って拍手に応えた。

 「皆さまのおかげをもちまして、自由民主党総裁に選出されました衆院議員の石破茂でございます」と第一声。「この選挙期間を通じまして、ご支援いただきました全国の党員・党友の皆様、そして同僚議員の皆さん、選挙管理委員の皆さんに熱く御礼を申し上げます。大変な決意を持ってその職を辞され、自由民主党が生まれ変われるように、もう一度国民の信頼を取り戻せるように、ご決断をなさいました。一丸となってそれに応えていかなければなりません」と、党改革を掲げた。

 最後まで議員票の取り合いは激化。この決選投票では、“最後のお願い”が会場でスマートフォンのLINEやショートメールなどで展開される可能性があるとして、今回の総裁選では新ルール「スマホ禁止令」が導入された。

 会場内でのスマートフォンの利用を控えようという呼び掛けで、“最後のお願い合戦”が行われないようにすることが狙い。過去最多の立候補者となった選挙戦とSNS時代という背景からの新たなルールとなった。

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