リーリー&シンシンに2000人が「元気でね」 上野動物園パンダ最終観覧日 29日に中国に返還

2024年09月29日 04:45

社会

リーリー&シンシンに2000人が「元気でね」 上野動物園パンダ最終観覧日 29日に中国に返還
最終観覧日を迎え、多くの来園者の前に姿を見せたジャイアントパンダのシンシン Photo By 共同
 東京・上野動物園のジャイアントパンダ、雄リーリー(19)と雌シンシン(19)のカップルは28日、日本での最終観覧日を迎え、多くのファンが「ありがとう」「元気でね」と別れを惜しんだ。開園前から徹夜組を含む約2000人が詰めかけ、午前8時20分には早々と当日受け付けが終了。観覧は予定より25分早い午前10時5分に始まり、午後3時からの最終枠では1万2000人を超える応募の中から選ばれた約200人が最後の別れを告げた。
 列の先頭の女性会社員=東京都台東区=は27日午後9時過ぎに来園し、開園を待った。2頭の娘として2017年6月に上野動物園で生まれ、昨年2月に中国に返還されたシャンシャンのファン。「かわいい子を産んでくれて感謝しかない」と笑顔で話していた。

 2頭は05年に中国四川省で生まれ、11年2月に日本に来た。17年6月にシャンシャン、21年6月に双子の雄シャオシャオと雌レイレイをもうけた。日本に来て18日後に東日本大震災が発生したが、11年4月1日に初公開されると暗く沈む日本列島を明るく照らす存在となった。

 リーリーとシンシンは29日に中国に返還され、四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターで高血圧の治療などを受ける。上野に残るパンダはシャオシャオとレイレイの2頭となる。

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