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船長手作り仕掛けで一変 シロギス入れ食い30匹 “海の女王”狙うも閑古鳥が鳴く事態に

2024年04月20日 04:30

社会

船長手作り仕掛けで一変 シロギス入れ食い30匹 “海の女王”狙うも閑古鳥が鳴く事態に
良型の“海の女王”と出会え大満足 Photo By スポニチ
 【釣り女子アナの伝えたいこと】釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみが、東京湾の“海の女王”シロギス釣りに挑戦した。気温も水温も上昇して浅場へお引っ越し中のようですが、ちょっと失礼しま~す。

 午前6時半。葛西橋・第二泉水に乗り込むと、ミヨシ付近に人だかりができていた。船長、シロギス船乗船客に加え、隣のマアジ船乗船客、そして散歩中のご近所さんまでもが集い、よもやま話で盛り上がっていたのだ。私の顔を見るなり「嬢ちゃん、帰りにマアジ分けてあげるからな」。初対面の私も交ぜてくるなんて…アットホーム感に朝からほっこり。

 ポイントの木更津沖に到着。同乗者は胴突仕掛けに青イソメを付けて投入すると、次々とシロギスが釣れ始める。私も、と意気込んだものの、なぜか閑古鳥が鳴く事態に。首をかしげていると「この仕掛けに替えてみて」と黒沢正敏船長(30)が、別の仕掛けをとりだした。同じ胴突だと思うのだが、違うのはハリスの長さ。使っていたのは25センチ、お薦めされたのは40センチ。この差でなにか変わるの?疑問に思いながら投入すると、ググググ!竿先が跳ね始めた。1投目からきた、凄い。掛かったのは20センチの良型シロギス。パールピンクで美しく、まさに“海の女王”と呼ばれるだけのことはある。

 その後は入れ食い状態となったので、目を丸くして仕掛けの秘密を尋ねると「ハリスが長い方が、餌が自然に浮いてくれるんだよ」。この仕掛けは黒沢船長の手作り。お客さんを思い、その時々に最適の仕掛けを研究しているのだそう。ありがたや、ありがたや。

 同乗者の様子は?と聞いて回ると「ほれ、姉ちゃんが来たから釣れたよ」。クシャッと笑いかけてくれたのは、東京都府中市から始発電車で来たという高橋治さん(78=清掃業)。最寄りの駅まで40分も自転車をこぐのだとか。その力の源は「釣った魚をご近所さんが凄く喜んでくれるから。刺し身にして4軒くらいに配ってるんだ」。ご近所に愛されている“釣りおじさん”。素敵だなぁ。

 昼になり食いが渋くなってきたため、釣り方を変えることに。朝は竿先をチョンチョンと動かし、数秒止めて魚に食わせる時間をつくっていたが、小突かない方法に変更。オモリが着底したらゼロテンションで数秒待ち、反応がなければ竿をフワーッとあおり仕掛けの場所を少し変え、着底させて待つ。この繰り返し。どんどん釣れて楽し~い。型も良く、大きいものだと23センチもあった。

 結局、私は30匹、竿頭で65匹と大満足の釣果となった。今後について黒沢船長は「今は深場から浅場へ引っ越し中で魚がバラけているけど、6月ごろからは群れもまとまり本格シーズンに入る。春のテクニカルさも、夏の束釣りも、どちらも楽しんでほしい」。夏は女王の集う王国に足を踏み入れるとしよう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葛西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。出船は午前7時、乗合料金は餌・氷付き9500円。黒沢船長の手作り仕掛けは2本セットで200円。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。フリーアナウンサー。NHK宇都宮放送局、栃木放送、ウェザーニューズを経てフリーに。釣り歴はカサゴなど小物釣りを中心に20年。

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