フィッシングニュース
夫婦愛 イサキ連発 後半巻き返してお土産いっぱい!
2021年04月19日 07:38
社会
最初のポイントは港から航程5分ほど。指示ダナは水面から15メートル。片天重60号、3本バリ、ハリス1・5号。アミコマセに餌はマルキユーのバイオワーム。「いったん凍らせてからカッターで細かく切るのですが、この作業が結構、大変で…」と船長。マッチ棒の先ほどの大きさで「本当に釣れるの?」と思ったが、指示ダナでコマセを振り“待ち伏せ”しているといきなりドスン!と当たり。第一投から30センチ超の良型だ。朝食用に、と買ったいなり寿司を食べないでよかったわ。
「18メートルで」「15メートルに戻して」と魚探とにらめっこをしている船長の指示ダナは変わる。そのたびに道糸のマーカーを見ながら正確に取る。「イサキはタナを釣れ」だ。
隣席では千葉市の野崎丈尋さん(54=会社員)が良型の一荷。「タナで静かに待っていると当たりがありました」と“待ち伏せ”釣法で納竿までに規定数の50匹を達成。
早川船長が船を転進。この日は35メートルのタナまで狙った。やけに引くし、やけに重い…と思って巻き上げたら上2本のハリにイサキ、下にウマヅラハギだった。
「最初はタナがつかめなかった」と言いながら後半に挽回していたのは日高市の城市博さん(65)と和子さん(70)夫妻。「コロナでどこへも旅行に行けなかったので、釣りは私への、いつも付き合ってくれる妻のためにこれから行く温泉がご褒美です」と博さん。2人で仲良く良型を連発していた。
後半は食いが落ちたものの、11時半の納竿まで1時間を残して20リットルのクーラーが満杯。胸がスーッとする釣果は32匹だった。
“梅雨イサキ”と呼ばれる6月が旬。それまでも安定した釣果が期待できそうだ。
◎簡単レシピ
20センチ以下も相当数交じる。ウロコを取ってさばくのは一苦労だが、佐衛美丸の女将、美智子さんが教えてくれたのは「味噌漬け」。味噌をみりんと酒で溶いて、頭を落とし、内臓を取ったイサキに塗る。冷蔵庫で3日間、寝かせたあたりが食べごろ。「おなかの中にも味噌を塗ってください。ウロコはそのままで。焼くと皮が剥がれます」。これは手間いらずで、なおかつおいしい。
◆早川忠信船長 自動車が大好き。レース観戦で富士スピードウェイに通った。伝説の有名レーサーの名前からLINE(ライン)ネームで「アイルトンのぶ」を名乗ったことも。リタイアしたら「世界のレース場を巡るのが夢」。一方の美智子夫人、「1人で行ってよ。私は四国巡礼に行くわ」。