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友釣りビギナーを“アユ師”にするミッション 短時間で達成!昼前に目標10匹超え

2024年06月18日 05:30

社会

友釣りビギナーを“アユ師”にするミッション 短時間で達成!昼前に目標10匹超え
七保橋付近で竿を出す川久保さん Photo By スポニチ
 【2024 アユ】関東周辺のアユ釣り河川の中で、安定した釣果をみせているのが山梨県の桂川水系・葛野(かずの)川。数年ぶりの入川となったが、今回は友釣りビギナーを“アユ師”にするミッションがあった。(スポニチAPC・諏訪本 修三)

 現地には午前7時過ぎに到着。下流にある宮古橋から上下のポイントを見下ろすと、早朝にもかかわらずロッドが林立していた。人気があるのは釣果が安定している表れだろう。とはいえ、今回はビギナーにゆったり友釣りを楽しんでもらう目的があるので、人が少なそうな少し上流にある七保橋付近に向かった。

 到着して川の様子を確認すると、単身で狙っていた東京都日野市の川久保富男さん(65=釣具店経営)に出会った。釣友を待っており「一足先に早朝から狙っています」と話してくれた。近くに入川したいのであいさつを済ませ、釣り支度するため数十分間場所を離れたところ、橋の上流側の長い瀬に6人が入釣。人が少ない橋の下流で狙うことにした。

 平水より15センチほど高水位で水色は澄み。平瀬では15~18センチのアユが群れで泳ぎ、時折キラッ、キラッとアカをはんでいる様子が視認できた。大きな淵の開きのポイントにはハミ跡がくっきり。ここならビギナーでも釣れそうだと、仕掛けをつないでレクチャーを開始。釣り方を教えながらロッド操作をしていると、わずか数分で野アユがアタックしてきた。引き抜きの態勢に入ったものの、タモでキャッチすることはできなかったが、良型に大喜びしてくれた。

 「オトリは無理やり引き回さず、自然に泳がせて」「掛かったら引き抜く場所を考えながら移動して」などのポイントを伝授。気温、水温とも少しずつ上昇してきて、野アユの活性がさらにアップ。アカをはんでいる様子が確認できる場所を教え、オトリを送りこむと良型の野アユがガツン!と入れ掛かり状態。短時間で一連の動きをマスターし、昼前には目標の10匹を超えるツ抜けを達成した。“愛弟子”は「川の中でアユがぶつかってきてハリに掛かった姿を想像すると他の釣りにない面白さがありました」と満足そう。無事に任務完了となった。
 筆者も教えながら時々ロッドを振ったが、アユの状態は良いものの、まだ群れて固まっている印象。今後、水温が上昇すれば魚も成長してバラけてくるので、ますます楽しくなりそうだ。

 ≪弟子入りして腕前を上げる≫スポニチAPCで磯釣りのエキスパート・恩田誠さんと葛野川で遭遇した。先ほど七保橋付近で話を聞いた川久保さんは、恩田さんの師匠で「アユの腕前を上げるため弟子入りしている」のだそう。夏場はアユを狙い、それ以外の季節は磯場で大物を仕留めているなんて、うらやましい釣り人生だ。

 ▼釣況 桂川漁協=(電)0554(63)0083。日釣り券は2500円、現場売り3500円、年券1万円。8月末までに成魚3200キロを放流予定。

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