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超希少!!黄金色のヤマトイワナ 木曽川の支流の支流…フライアタック!!29・5センチも

2024年09月22日 04:30

社会

超希少!!黄金色のヤマトイワナ 木曽川の支流の支流…フライアタック!!29・5センチも
金色に輝くゴールデンヤマトをつってご満悦の中村さん Photo By スポニチ
 【奥山文弥の釣遊録】イワナにはいろいろな顔があります。特に天然イワナは川によって遺伝子が違うと言われ、独特の体色、斑紋を呈する魚がいるのです。

 木曽川上流の支流群にもそういう魚たちが残されていて、それらは背中にイワナ独特の白点がないヤマトイワナと呼ばれています。この希少なヤマトイワナは放流魚のニッコウイワナと交配したり、ある水域では全てがニッコウイワナに置き換わってしまっていますが、探せばまだまだ残っています。

 今回行った沢もそういう場所です。木曽川の支流の支流の沢、さらに車を降りてから1時間以上歩いた場所で釣りを開始しました。

 近年渓流のルアーが女性にも人気ですが、同行した中村渚さん(東京都)が一番好きなのが源流でのフライだそうです。特にドライフライに向かって魚が浮上し、バシャッと出るのが刺激的ということで、今回も釣り方を水面を流すドライフライのみに絞りました。使うフライは山人黒バリのパラシュートタイプ10番、そしてグリズリーブラックモア12番です。この2つのフライに出ない場合は、次々にポイントを釣り上がって場所を変えて探り続けるという方法です。

 釣りを始めて気がついたのですが、最近のゲリラ豪雨の影響か大増水して、それが収まった直後のようでした。ポイントらしき場所ではイワナの反応がとても良かったからです。

 この先一体どうなっちゃうの?と期待していたら、ポイントでは次々にイワナが飛び出してくるのですが、なかなか掛かりません。原因はドラッグにあるようです。「ドラッグ」とはフライ用語でラインやリーダーが川の流れに引かれてフライが水面を滑ってしまうことをいいます。着水したフライを餌だと思って食べようと浮上したイワナは川の流れと同じスピードで流れてくると予測してアタックしますから、食べようとしたフライが引っ張られ、直前で逃げていくような感じになって食いつけないのです。

 もちろん何回かに1回は自然に流れますからイワナは釣れましたが、全部自然に流していたら一体何匹釣れたことでしょうか?

 今回のハイライトは、水中で捕食しているイワナが水面には興味を持たなかったため、ウエットフライを流すとパクッとくわえたのが見えてフッキングしたことです。またそのイワナは、筆者たちがゴールデンヤマトと呼んでいる黄金色のヤマトイワナでした。サイズは22センチでしたが、とても奇麗な黄金ヤマトでした。

 さらに極め付きは黒バリに出た29・5センチのヤマトイワナでした。今回はフライへのアタックも非常に多かったです。掛かったけどバレた、掛からなかったも含め、50匹以上のアクションがありましたが、中村さんがやらかしすぎてキャッチは10匹でした。

 「次回はもっと釣れるように頑張ります」と中村さんでした。
(東京海洋大学元客員教授)

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