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アユの友釣りシーズンも終盤 鳥取・千代川で美アユと至福の時間!海産アユの強烈な追いと豪快な引き満喫
2024年09月25日 05:30
社会
そのメンバーの中で西本副会長は、各地に大アユを求めて釣行する名手である。この日も竿抜けとなる、出合橋下流の急瀬を中心に大アユ狙いの釣りを組み立てる作戦だ。水温は24度、水量はやや増水気味で薄濁り。もっとも厄介だったのが強風だ。
まずは瀬肩に立ち、手前の筋から丁寧に探り野アユの反応みている。ここではオトリアユを確保する。足元から扇にオトリアユを送り込むと、流心脇ですぐにヒットさせた。慎重にタメて取り込んだのは20センチほどの手ごろなサイズ。
その後も順調に5匹ほどをゲットと野アユをキープすると、下流の急瀬に釣り場を移した。瀬尻に立ち9号の満開チラシをセットし、2号と3号のオモリを装着させて流心をめがけて送り込む。黒く輝く大きな石の上流側にオトリアユを引き込んだ瞬間に強烈な追いで目印が飛び去った。竿は大きな弧を描く。強い流れと相まって、なかなか浮いてこない。
ようやく瀬脇に導き強引に抜き上げると、24センチの尾ビレまで真っ黄色で丸々と肥えた美しい魚体がタモに納まった。あまりの美アユに2人は息をのんで感動していた。
次第に晴れ間がのぞき水温が上昇し始めると、追いも活発となってきた。そこで西本氏は、錨(いかり)針に交換して輝きのある大石周りをテンポ良く狙って数を増やしていった。
足元に小さなアユが数多くみられ、ポイントを惑わされるところがある。しかし、良型の縄張りアユが潜むポイントでは一発でヒットする豪快さが魅力の釣り場だ。
いよいよラストスパートの友釣りシーズンとなってきたが、こんなスリリングな釣りを気の合う釣友たちと共有できる喜びに浸りながら納竿とした。西本氏の釣果は16~24センチを41匹。同行した鮎匠会メンバーも同サイズを20~50匹ゲットしていた。
そしていま一度、この至福の時を共に楽しもうと約束して釣り場を後にした。