三宅 現役続行 東京五輪へ「完全燃焼しきれていない」
2016年09月28日 05:30
重量挙げ
20年、五輪は東京にやって来る。「東京じゃなかったらやめていた」。リオ後、「(東京に)挑戦したい気持ちはある」と話したが、一方で「4年は長い。何が起こるか分からない」とも繰り返していた。この日も、三宅は同じフレーズを口にした。いつもと違ったのは、その後に続く言葉。「一年一年が勝負になる」。アスリートとして戦い続けることを選んだ。
リオ五輪前から痛めていた腰は、完治には程遠い。「今まで無理を重ねて、腰がミルフィーユ状に固まっている」と独特の表現で患部の状態を説明。第一線で体を酷使し続け、長年の疲労は幾層にも積み上がっている。試合はもちろん、練習再開の時期も未定で、年内は治療に専念。「しっかり治したい。自分の体の構造や使い方も勉強したい」と話した。
年齢を重ねるごとに、五輪に出場するごとに、道が険しくなるのは実感している。「次の4年はもっとイバラの道になると思っている。心と体の変化も訪れる。絶対(東京五輪に出る)って約束はできない」。そして、こう続けた。「まだ完全燃焼しきれていない。一年一年、目の前の目標を達成した後に、東京五輪があればいいな」。競技人生の最終章となるTOKYOへ、三宅が歩き始めた。
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