宇良たすき反り 初の珍手「居反り」以上の大技 ひそかに練習
2017年01月21日 05:30
相撲
相手の左脇に頭を入れると、ぐるっとスピンしながら反り返り、自分は天井を見ながら相手の上体を落とした。天風が土俵に沈むのを背中越しに確かめたかのように、大きく背中を反った宇良の体は元通りに戻った。
日本相撲協会が1955年(昭30)5月に決まり手として68手(現在は82手・勝負結果5手)を制定して以来では、十両以上の取組では初めての決まり手。同協会資料によると、決まり手制定以前には1952年(昭27)1月の春場所で幕内の常の山が大内山に決めているというが、あくまで参考記録。正式な「たすき反り」1号となった。
アマ時代に得意とした「居反り」が入門時から代名詞だが、それ以上の大技。「狙ったのか」と報道陣から問われても「そうではない」とかわした。だが、実は稽古のたまもの。部屋では何度も試し、決まったこともある。この日朝も部屋関係者に「反りができればいいな」と話していた。
昨年秋場所に左手舟状骨を骨折。思うような稽古ができない苦しい状況が続いた。それでも前向きに下半身を鍛え粘り腰に磨きをかけた。体重も昨年春から10キロ近くアップして128キロになった。東3枚目で2桁の10勝目に到達。「あと2番あるので頑張ります」。ご当所、大阪での春場所新入幕に大きく前進した。
▽たすき反り 相手の差し手の肘をつかんで腰を落とし、その脇の下に頭を入れ、もう片方の手で相手の足を内側から取り、相手を肩に担ぎながら体を反らせて後方に落とす。「撞木(しゅもく)反り」と似ているが、撞木反りは倒れたときに自分の両足も上がる。
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