稀勢の里「忘れられない大阪場所になった」 左肩痛みは「ほぼほぼない」
2017年03月27日 11:18
相撲
13日目の日馬富士戦で左肩付近を負傷して救急車で大阪市内の病院に搬送されながら、千秋楽まで務め上げ、本割と優勝決定戦で照ノ富士に連勝しての優勝。新横綱の優勝は95年初場所の貴乃花以来で22年ぶり8人目となった。日本国民に感動を与えた張本人も「忘れられない大阪場所になった。横綱土俵入りもそうですし、(これまでと)全く違うことがあった」と振り返った。
負傷した直後は左腕をまったく動かせず、休場危機に陥ったが、決定戦では今できることを出し切ることに集中した。「上(上半身)がダメなら下(下半身)でやろうと。下半身の出来がよかったし、疲れはなかった。最後は気持ちだけで」。優勝決定戦ではもろ差しを許して土俵際に追い詰められたが、諦めない気持ちが逆転の右小手投げにつながった。
17年ぶりの4横綱時代。今場所は西の2番目だったが、夏場所では東の正位となる。「相撲界に入った以上、それを目標にやってきたし、また、そこに満足することなく上を目指していきたい」と決意を新たにした。
ケガは新たに検査を受けなければ詳細が判明しないもようだが、痛みは「ほぼほぼない」という。今後のスケジュールについては「休むのも稽古のうち。相撲のことを考えて、休むなり稽古するなり、一番いい状態になるようにしたい」と話した。
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