24年パリ、28年はロス五輪 IOC総会で決定 異例の措置

2017年09月15日 05:30

五輪

24年パリ、28年はロス五輪 IOC総会で決定 異例の措置
夏季五輪の開催都市に決まり、国際オリンピック委員会のバッハ会長と笑顔を見せる24年パリのイダルゴ市長(左)と28年ロサンゼルスのガーセッティ市長(右)=13日、リマ Photo By ゲッティ=共同
 国際オリンピック委員会(IOC)は13日、リマで総会を開き、2024年夏季五輪の開催都市をパリ、28年大会はロサンゼルスとすることを正式に決めた。IOCと2都市による事前の3者合意が、IOC委員の挙手により満場一致で承認された。
 24年五輪の招致はパリとロスを含む5都市が立候補したが、財政負担に対する住民の反発などでローマ、ハンブルク(ドイツ)、ブダペストが撤退。五輪憲章では、開催都市は基本的に大会の7年前に選ぶことになっているが、開催能力の高いパリ、ロスの両方を確保するため、7月の臨時総会で同時決定案を承認。その後、ロスが28年大会の開催を受け入れた。バッハ会長は「IOCと両都市にとってウィン、ウィン、ウィンの状況だ」と歓迎したが、五輪離れが進む中で異例の措置が取られた形だ。

 IOCは財政面などのリスクが低い世界有数の大都市で11年先までの開催都市を確保できた。32年五輪の選定は8年後となり、猶予期間を得たIOCにとっては五輪改革が急務。運営コストの削減や他国との共同開催などが検討課題となる。

 《大地長官、予算問題に言及》IOCの夏季五輪開催2都市同時決定について、スポーツ庁の鈴木大地長官は「20年の東京とパリ、ロサンゼルスはこれから連携を深めていける」と話した。一方で、2都市同時決定の理由に予算問題があることにも触れ「切り詰める部分は切り詰める必要があるが、安全な開催やアスリートに最高の環境を提供するという観点から削れないものは削れないとして考えていくことが必要」との見方を示した。

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