藍 12月にイベント出演、「達成感より解放感」当面ゆっくり

2017年09月19日 05:30

ゴルフ

藍 12月にイベント出演、「達成感より解放感」当面ゆっくり
エビアン選手権最終日 現役最後のラウンドを終えた宮里藍は引退を惜しむボードを持ったギャラリーと記念撮影 Photo By スポニチ
 【米女子ゴルフツアー エビアン選手権最終日 ( 2017年9月17日    フランス・エビアン エビアン・リゾートGC=6479ヤード、パー71 )】 宮里藍(32)は73で回り通算1オーバーの32位で現役最後の試合を終えた。1打差の2位から出た上原彩子(33)は75と崩れ通算4アンダーで10位。アンナ・ノードクイスト(30=スウェーデン)が通算9アンダーで並んだブリタニー・アルトマレ(26=米国)とのプレーオフを制して優勝した。
 最終18番、宮里は1・5メートルのパーパットを沈めて現役生活にピリオドを打った。グリーン脇で往年の名選手ゲーリー・プレーヤー氏(南アフリカ)に花束を贈られ、ポーラ・クリーマー(米国)らと抱擁。会見には有村智恵、上田桃子、原江里菜、宮里美香がビデオメッセージを寄せ、ねぎらいの言葉に涙が頬を伝った。

 日本ツアー15勝、米ツアー9勝。日本女子最多53度の挑戦でもメジャー優勝に届かなかったが、世界ランク1位にもなった。「達成感より解放感の方が大きい。メジャータイトルは欲しかった。でも世界1位にもなれた。凄くいい競技生活だった」。今後については「試合はおなかいっぱいだけど、ゴルフを通じていろんなことをやりたい」と話した。

 しかし、各方面からラブコールが届いている。日本ゴルフ協会五輪競技対策本部の倉本昌弘強化委員長は、20年東京五輪代表女子担当コーチ就任を要請する。米女子プロゴルフ協会(LPGA)は何らかのポストを用意する方針。2勝したエビアン選手権は大会アンバサダー(仮称)就任を打診済み。表彰の申し出が殺到し、ゴルフのテレビ解説の仕事も舞い込んでいる。ただ「来年いっぱいくらいでやりたいことが1つ2つ出てくれたら良い」と話し、当面は病気療養中の父・優さん(71)の看病や家族、友人との時間に充てる予定だ。

 唯一決まっているのが用具契約を結ぶブリヂストンの「ドリームフェスタ」への出演。12月7日に千葉・レイクウッド総成CCで開催されるファン感謝イベントで参加者とラウンドなどを行う。宮里が引退後初めてファンの前に姿を見せる機会になりそうだ。

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