カトパン突撃!男子バレー柳田将洋 必殺サーブは世界の壁を越える

2017年09月26日 10:30

バレーボール

カトパン突撃!男子バレー柳田将洋 必殺サーブは世界の壁を越える
ポーズを決める柳田将洋(左)と加藤綾子アナ Photo By スポニチ
 【カトパン突撃!東京五輪 伝説の胎動】2020年の東京五輪でお家芸復活を期す男子バレーボールの鍵を握るのが柳田将洋(25)だ。身長のハンデをものともしない強烈なジャンプサーブと切れ味鋭いスパイクが持ち味。3年後の大舞台を見据えてプロに転向し、今月からドイツ1部リーグのTVインガーソル・ビュールに移籍した。海外武者修行への意気込みをフリーアナウンサー加藤綾子(32)が聞いた。
 ――まず今回のグラチャン(ワールドグランドチャンピオンズカップ)を振り返ってみていかがですか?

 「あれだけの強豪国相手(5戦全敗)だと、もっといいプレーをしないと厳しいですね。当たり前のことをやらせてもらえなかった」

 ――ただ、この一年で見ると、前回逃した世界選手権の切符を獲得したり、アジア選手権優勝など、良くなっている部分もありますね。

 「新体制になり、チームも若くなっていい結果が出ているのは自信にしていいと思う。ただ、グラチャンの相手のような上位国相手に質の高いバレーができるかどうか。そのレベルまで引き上げないと、この先も厳しいなと感じています」

 ――柳田選手もこんなに背が高い(1メートル86)のに、海外の選手はもっと大きいんですね。

 「やはり海外に行くと感じますね。でも、大きい選手のやってくるバレーと僕ができるスタイルは全然違いますし、同じ土俵でやる気は全然ないので、引け目とか、抵抗はないんです」

 ――得意のジャンプサーブは、いつ頃から始めたのですか?

 「高校で監督から、攻めのサーブを打つように言われて。じゃあ、やってみるかとノリで(笑い)。自分の武器になれたかなと思っています」

 ――そのジャンプサーブの印象から、ドイツでは「ハンター・マサ」と呼ばれていますね。

 「(突然噴き出して)なんで知ってるんですか(笑い)。そうなんですけど、あんまりこれは…」

 ――えっ?なぜ動揺を(笑い)

 「ドイツのスタッフから急にそう呼ばれて…。おかげでバカにされてます(笑い)」

 ――誰にですか?(笑い)

 「日本代表のスタッフとか…。選手はまだ知らないと思います」

 ――もし知られたら、誰からいじられそうですか?

 「い…石川(祐希=中大)ですかね(笑い)」

 ――仲良しなんですね!そのドイツで海外初挑戦。

 「合流が一番遅いので、少し厳しいところからのスタートになりそうです。ただ、細かいプレーは他の選手に負けたくない」

 ――より厳しい環境に身を置きたいという気持ちですね?

 「そうです。プロにもなって、バレーで周囲に影響を与えられる存在になりたい」

 ――3年後の東京五輪に向けてはいかがですか?

 「そのコートに立ちたいという気持ちは強いです。そこに立つためにどうしたらいいかと考えた上で今回一つの決断として海外に行きます。しっかり自分なりに準備すれば五輪の舞台にたどり着くと信じています」

 ――バレーはご両親の影響で始めたと聞きました。

 「特に母がママさんバレーをやっていて、そこでボールに触って…」

 ――お母さんはどんな方ですか?

 「厳しかったですね。バレーだけでなく、私生活も。テレビ見ながら食事するなとか、夜寝たらもう起きてくるなとか。まあ、しつけなんでしょうけど」

 ――だからしっかりされているんですね。ところで今回の海外移籍、ドイツに決めた理由は?

 「いろいろな関係者に探していただいた時に一番(自分を)必要としてくれたチームだったんです。それにドイツ人は気質が日本人に似ているとかで。僕も決まる前からドイツがいいな、と思ってました」

 ――確かにドイツの人はきびきび動く印象があるし、街もきれいですよね。

 「プライベートの時間は、街も探索してみたいですね」

 ――イタリアでプレー経験もある石川選手からアドバイスは?

 「言葉が通じないとか、生活のリズムが違うとか、車がないと不便だとか」

 ――ドイツ語の方は?

 「実は、もう諦めました」

 ――えっ、諦めたんですか?

 「ファンの皆さんからドイツ語の会話集を10冊以上いただいて、ちょっとは見ましたけど、なんか無理かなと。チームスタッフは英語を話すので、英語で頑張ろうと思います」

 ――英語は得意ですか?

 「いや、得意じゃないです(笑い)。まあ向こうで勉強して。ちょっと不安ではありますが(苦笑い)」

 ――ドイツで楽しみにしていることは?

 「やっぱりビールですかね(笑い)」

 ――日本でも女性ファンが多いですし、ドイツでもモテそうですね。

 「そんなことはないです…。それに僕は日本の女性の方が好きですから」

 ――お酒は好きですか?

 「(即答で)好きです。ビールに日本酒、ウイスキー…」

 ――そういえば梅酒に凝っているとか?

 「はい。自分で作ってもいたので。今は実家に2瓶ほどあります。おいしいですよ」

 ――ドイツでは梅酒が恋しくなるかも?

 「いえ、そこはドイツビールで飲みつなぎます(笑い)」

 ――日本料理を食べたくなったら?

 「バレーをしにいくので、まずはバレーが優先。食事についてはどうにでもなると思ってます」

 ――ホームシックの可能性はなさそうですね。

 「その場所でボーッとしているタイプなので。なるようになるさ、です(大笑い)」

 ◆柳田 将洋(やなぎだ・まさひろ)1992年(平4)7月6日、東京都江戸川区生まれの25歳。東洋高(東京)では主将を務めた2010年の春高バレーで優勝。慶大3年時に代表入りし、15年W杯、16年リオ五輪最終予選などで活躍。Vプレミアリーグのサントリーでは最優秀新人賞を獲得した。今年6月に大手芸能事務所アミューズとマネジメント契約。1メートル86、80キロ。ポジションはウイングスパイカー。右利き。

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