東京五輪マラソンコース案、詳細判明 都心の観光名所巡る“インスタ映え”ルート

2017年10月29日 05:30

マラソン

東京五輪マラソンコース案、詳細判明 都心の観光名所巡る“インスタ映え”ルート
浅草、銀座、皇居を巡る 東京五輪マラソンコース案 Photo By 共同
 2020年東京五輪のマラソンコース案の詳細が28日、判明した。メインスタジアムとなる新国立競技場を発着点とし、東京ドーム、浅草、銀座、皇居といった都心の観光名所を巡る。大会組織委員会は今後、自治体や放送関係者と調整した上でコースを確定し、国際陸上競技連盟の最終承認を得る。
 組織委がまとめた案では、新国立競技場をスタートしてから東へ向かい、水道橋の東京ドームを通過。神田、日本橋を過ぎて北上する。浅草・浅草寺の雷門前で折り返して一気に南下し、銀座、新橋を通って東京タワーにほど近い増上寺で再び折り返す。その後、皇居付近の二重橋を経由して西へと向かい、新国立競技場にゴールする。組織委は東京マラソンをベースにコースを作成。既に国際陸連も大筋で了承しているという。

 1964年の東京五輪では国立競技場をスタートして明治通りを北上。甲州街道(国道20号)へ入ってから西へと向かい、現在の調布・味の素スタジアム前を折り返すコースを採用していた。当時、沿道は約15万人もの人で埋め尽くされたという。折り返し地点には記念の石碑が置かれている。

 日本陸連は酷暑が予想される20年東京五輪を見据え、今年の8月には男女マラソンの有力選手を集めて酷暑対策のデータ測定合宿を行っている。河野匡強化委員会長距離・マラソン・ディレクターは「得られたデータがまとまってくれば、より強固なものになる。暑さだけではなく、起こり得る条件を想定しながら準備している」と話していた。

 ▽1964年東京五輪のマラソン競技 連覇を狙うアベベ・ビキラ(エチオピア)が序盤から独走。調布市飛田給の折り返し地点を先頭で通過すると、当時世界最高タイムとなる2時間12分11秒で2連覇を達成した。日本勢では円谷幸吉がアベベに続いて2位で国立競技場に入ってきたものの、後ろから30秒差で追い上げるベイジル・ヒートリー(英国)に残り200メートルで追いつかれた。それでも自己ベストの2時間16分22秒で銅メダルに輝き、国立競技場に唯一の日の丸を掲げた。

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