カトパン突撃!サーフィン大原洋人 五輪会場は“庭”並々ならぬ思い込め波に乗る

2018年01月30日 09:40

サーフィン

カトパン突撃!サーフィン大原洋人 五輪会場は“庭”並々ならぬ思い込め波に乗る
あいさつを表す“シャカ”ポーズをする大原(左)と加藤アナ Photo By スポニチ
 【カトパン突撃!東京五輪伝説の胎動】東京五輪の会場となる地元の千葉県一宮町の釣ケ崎海岸で海を覚え、技を磨いたプロサーファー・大原洋人(21)は海外を転戦し日本代表となることを夢見ている。1メートル62の体から繰り出される豪快なエアーや切れ味鋭いターンが武器だ。海の上の荒々しさとは違い、普段は甘い物に目がない素朴な好青年。「ぜひ加藤さんに見てほしい」と真冬の海で華麗なライディング。加藤綾子アナウンサー(32)も大興奮だった。
 ――乗ってる姿は迫力がありました。凄すぎます。冬の海で波がほとんどないのに。水が冷たかったんじゃないですか?

 「浜辺で見ている加藤さんの方が寒そうでした。ハワイから帰ってきたばかりなので日本は寒い。見たこともないくらい小さい波にもビックリしました(笑い)」

 ――海の上で心配してくれてたんですね(笑い)。サーフィンは毎日するんですか?

 「癖みたいなもので1日入らないとムズムズする」

 ――何歳から始めた?

 「8歳。家が海から近かったから毎日できた。両親がしていたので余計にやりたい気持ちが強くなりました」

 ――サーフィンの魅力は?

 「できなかった技ができるようになると楽しい。今は職業でもあるけど海に入ると癒やされる。やってる時が、一番生きている感じがしますね」

 ――五輪で追加採用され、しかも地元の一宮町が会場に。喜びもひとしおですか?

 「想像がつかない。不思議な気持ちです。ただ、ここでは自分が一番サーフィンをしている。どんな波でも対応できると思います」

 ――どういうところを見てほしい?

 「波から飛び出すエアーという技。いろんな技をここで覚えた。全てが始まった場所なのでボクのサーフィンを見てほしい」

 ――今後の目標は。

 「今は一つ下のツアーで戦っているんですけど、最高峰のチャンピオンシップ・ツアー(CT)に出られるようにしたい。参戦することができなければ五輪でも戦うことはできないので、自分もそこで経験を積みたい」

 ――CTには同世代の五十嵐カノア選手(20、日米の国籍を持つプロサーファー)が参加してますね。

 「彼はカリフォルニアで育ったし、サーフィンが上手。トップでやれてるのは凄い。自分の気持ちも凄い上げてもらえますね」

 ――海外を転戦したり大変ですけど好きだからこそできる?

 「世界中のいろんな波でサーフィンができる。ケガもしましたけど、少々痛くてもやっちゃう」

 ――体幹も含めてフィジカルトレーニングもするんですか?

 「トレーナーの自宅で2時間くらいやります。海に入ってる時につらいと思ったことはないんですけど、その練習は相当イヤ(笑い)」

 ――もしかして腹筋も割れてるんですか?

 「オフなんでぜい肉が…。“割れていた”が正解です(笑い)」

 ――普段の節制は?

 「試合の1カ月前くらいからやる。終わったら2日間は好きな物を食べる。甘い物は絶対ですね。へへへっ、大好きなんですよ!」

 ――甘党だし、おっとりした雰囲気だし、サーファーのイメージがガラッと変わりました(笑い)。

 ――サーフィン以外で好きなものはある?

 「携帯がないと無理です。1日10時間くらいはいじってます」

 ――えっ、そんなに?

 「ちょっと盛りました。SNSやゲームをする。10秒くらい放置しただけで気になって仕方がない。“あれ?何か変わってないかな”って見ちゃう」

 ――スマホで音楽も聴くんですか。

 「ONE OK ROCKとか日本人ばっかりですね。洋楽はそんなに聴かない。英語が分からないのでメッセージの意味が分からない(笑い)」

 ――休みの日は?

 「釣りにどっぷりハマってます」

 ――やっぱり海ですか

 「それが海釣りじゃない(笑い)。池は魚がいたら、その場所のどこかに絶対いる。海は広すぎて魚がどこにいるか分からない」

 ――池の魚は逃げないですもんね(笑い)。

 「だからブラックバスばかり。海外でも釣りの動画をずっと見てる。日本に帰って“次はこの釣りをやろう”という気持ちになる。道具を通販でつい買っちゃう」

 ――道具といえばボードへのこだわりは。

 「オーダーして自分の求める理想に近づけてもらいます。1ミリ、2ミリ違うだけで板の調子が変わる」

 ――野球選手のスパイクみたいですね。ボードの規定はある?

 「細かい規定はないけどズルできない。エンジンも付けられないですからね(笑い)」

 ――自営業のお父さんや明るいお母さん、やはり家族の協力があって今がある?

 「両親が試合に出るためのお金を工面してくれたりいろんなことをやらせてくれた。ありがたみを感じてます」

 ――練習環境も整えてくれた?

 「父がエアーの練習用にスケートボードのハーフパイプを作ってくれた。海でもできるけど、自然相手だから毎日何十回も練習できない。おかげで何年もかけて身に付くテクニックが1年足らずでできた」

 ――お姉さんの沙莉さんも世界レベルのプロボディーボーダー。話はするんですか?

 「お互い海外の大会で頑張ってるから肌で感じることもある。昨年、同じタイミングでポルトガルで大会があって会いました」

 ――家族は大切ですね。

 「ただ口出しが半端じゃない(笑い)。“おまえ、もっとこんな感じでできただろ”とか技術のことを言われてもねぇ。できたら勝ってるよって思います」

 ――女性はどんなタイプが好み?

 「清楚(せいそ)で奇麗な人が好き。たくさんしゃべる人は苦手ですね」

 ――やたらと口を出す人よりは良いかもですね(笑い)。食べ物の好き嫌いはある?

 「実は野菜が大嫌い。アスリートじゃなければ相当体が悪いと思う」

 ――全然、食べない?

 「以前はタマネギやニンジンも全部よけてました。今はなるべく食べる。母も野菜嫌いなんですよ」

 ――お母さんも?

 「野菜は全部端に寄せる。食事のサポートで母が一緒に海外へ行くと嫌いな物は全く出ないです(笑い)」 

 ◆大原 洋人(おおはら・ひろと)1996年(平8)11月14日、千葉県生まれの21歳。04年からサーフィンを始め10年に全日本選手権で優勝。U―16年間チャンピオン。12年にカリフォルニア選手権で初優勝。15年にはUSオープンで日本人として初優勝を果たした。17年はチャンピオンシップ・ツアーの予選シリーズに参戦。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2018年01月30日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム