【石崎琴美 分岐点】カー娘 終盤粘りが銅への光、ショット精度上がってきた

2018年02月24日 09:30

カーリング

【石崎琴美 分岐点】カー娘 終盤粘りが銅への光、ショット精度上がってきた
<平昌冬季五輪・カーリング女子準決勝>第4エンド、指示を出す藤沢五月(左) Photo By スポニチ
 【平昌冬季五輪 カーリング女子準決勝   日本7―8韓国 ( 2018年2月23日 )】 敗れたとはいえ3位決定戦につながる試合だったと思います。リードされて迎えた終盤、藤沢さんが好ショットを決めてくれました。第9エンドの最終投は相手の石に当ててハウス中央に止める難しいショットでしたが見事に成功させました。2点取れたことが第10エンドの同点につながりました。第11エンドも最後まで分からない展開でした。
 第1エンドは不利な先攻なので複数得点を奪われることは避けたかったのですが、相手の方がショットの精度が上でした。韓国のショットは100点、日本のショットは75点。その差が大量失点につながりました。

 韓国は組み立てがうまいチームです。リード、セカンドがハウス内に石をためて、サード、スキップが相手の石をテークアウトして複数得点を取る作戦が得意です。第1エンドもその形でした。

 第2エンドで2点を返したものの、追いかける展開は変わりませんでした。韓国はミスがほとんどなく、複数得点が欲しい日本は苦しいプレーを強いられました。それでも、最後まで諦めずによく戦いました。

 3位決定戦で対戦する英国は、自分たちから仕掛けてくる攻撃的なチームです。スキップのミュアヘッド選手はパワーがあり、速いショットが得意でコースがあればどんな角度からもテークアウトを狙ってきます。サード、スキップのショットの精度が勝負を分ける展開になると思います。

 その意味でサード吉田知那美さん、スキップ藤沢さんのショットの精度が上がってきたことは大きな収穫です。泣いても笑っても最後の試合。メダルのことは考えず、楽しんで彼女たちらしいカーリングを見せてほしいと思います。(02年ソルトレークシティー、10年バンクーバー両五輪代表)

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