羽生結弦 史上初 記念品辞退 最年少国民栄誉賞の流儀
2018年07月03日 05:30
フィギュアスケート
東日本大震災、ケガなどの困難を乗り越えての五輪2連覇。国民に明るい夢や希望を与えたことが評価されて、史上最年少23歳での受賞となった。スケート界や冬季五輪金メダリストとしては初めてだが「こういった賞は自分だけで獲れるものではない。ここまで切り開いてくださった方がいる中で、代表として、環境にも恵まれながら頂いた賞だと思う」と謙虚に語った。
周囲への感謝の気持ちを忘れることはない。これまで受賞者の希望の品が「記念品」として贈られてきたが、羽生は辞退した。その理由を「皆さまとともに獲れた賞という気持ちが凄くあったので、僕個人の気持ちはあまり出したくない」と説明。支えてくれた人たちを大事にする羽生らしい判断だった。
既に新シーズンに向けて練習を始めている。今季のGPシリーズ初戦は11月のフィンランド大会(2〜4日)。4年後の北京五輪については「特に考えていません」と言及しなかったが、史上初の4回転半ジャンプ成功の目標もある。「国民栄誉賞に恥じないようなスケートをしていくことが大事。この賞と皆さまの期待とともにこれからも進んでいきたい」。膨らむプレッシャーは自ら進んで引き受ける。どこまでも強い男だ。
<贈った甲田氏感動「仙台人として誇り」> 羽生に仙台平を贈った甲田氏は本紙の取材に「震災復興に尽力されている方なので、授与式では男子の第一礼装の立派な装いで臨んでいただきたいとの思いから、仙台市を通じ進呈を打診したところ、快諾してもらった」と経緯を説明。テレビなどで羽生の晴れ姿を見たといい「立派に着こなすりりしい姿に感動し、同じ仙台人として誇りに思いました」と喜んだ。
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