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紀平 大技4回転習得へ米高地合宿へ 3月世界選手権でロシア勢との再戦に備える

2019年12月24日 05:30

フィギュアスケート

紀平 大技4回転習得へ米高地合宿へ 3月世界選手権でロシア勢との再戦に備える
エキシビションで演技する紀平(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【全日本フィギュア エキシビション ( 2019年12月23日    東京・国立代々木競技場 )】 フィギュアスケート女子で初の全日本選手権女王に輝いた紀平梨花(17=関大KFSC)が来年1月、大技4回転サルコー習得のために米コロラド合宿を行うことが分かった。2月の四大陸選手権(韓国・ソウル)、出場を希望するチャレンジ杯(オランダ・ハーグ)での成功を目指し、約3週間の猛特訓を敢行。3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)でのロシア勢と再戦に備える。また、この日は全日本選手権出場者によるエキシビション「メダリスト・オン・アイス」が行われた。
 世界選手権での黄金ロードが見えてきた。紀平は来年1月4日のアイスショー「名古屋フェスティバル」後に小休止を挟み約3週間のコロラド合宿へ向かう。10年バンクーバー五輪金メダルの金妍児(キムヨナ)の振り付けを担当したトム・ディクソン氏の元も再訪。空気抵抗が少なく、ジャンプが比較的跳びやすいとされる標高1800メートルのコロラドスプリングスでみっちり鍛え上げる。

 4回転ジャンプの完成がメインテーマだ。紀平は「世界選手権はもっともっと高い点数を目指さないと。4回転サルコーを試合できれいに跳べないと、入れる意味がなくなる」と話す。全日本選手権では投入を見送ったサルコー、さらにはトーループの完成度も高める予定。また、左足首の負傷が長引いた影響で回避していた3回転ルッツの感覚も呼び覚ます。フリープログラムのブラッシュアップも並行し、頂点を狙う世界選手権に備える。

 1月下旬までの合宿後、2月4日からは四大陸選手権に出場。さらには、同20日からのチャレンジ杯の出場を希望している。世界選手権へ向けて昨季と同じ道のりとなる可能性が高いが、今季の合宿は3週間。昨季よりも2週間ほど長くなる。4回転サルコーを含めた新構成を実戦で2度試すことができる。

 紀平は連覇を目指したGPファイナルで表彰台からもはじき出された。4回転時代を迎えた女子フィギュア。17歳が、新たな挑戦に向かう。

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