池江に聞く 1年7カ月ぶり実戦は「1番になれると思ってなかった」「マネジャーさんにもらい泣き」

2020年08月29日 16:53

競泳

池江に聞く 1年7カ月ぶり実戦は「1番になれると思ってなかった」「マネジャーさんにもらい泣き」
<東京都特別水泳大会>26秒32でこの組1位の池江璃花子はレース後、感極まる(代表撮影) Photo By 代表撮影
 【東京都特別水泳大会第1日 ( 2020年8月29日    東京辰巳国際水泳場 )】 白血病からの復活を期す競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が女子50メートル自由形でに出場し、26秒32だった。昨年1月の三菱養和スプリント以来約1年7カ月ぶりにレース復帰。目標にしていた日本学生選手権(インカレ=10月2~4日)の参加標準記録26秒86を上回った。
 ――泳ぎ終わった感想は?
 「すごい緊張したんですけど、目標を大幅に更新することができて、良い形でリスタートできたと思います。組で1番になれると思っていなかったので、1番ですごくうれしかった。自分が勝てなかった時の悔しさも想像できたので、アスリートとしての負けたくない気持ちはしっかり残っていたんだなと思う」

 ――レース後にプールサイドで目頭を押さえていた。
 「一番つらかった時期を分かってらっしゃるマネジャーさんが目の前に立っていた。マネジャーさんがうるっとしている姿を見て、もらい泣きしました」

 ――スタートは出遅れた。
 「周りから見たら出遅れかもしれない。自分の中では同じようなスタートをしてるつもりが、筋力が追いついていない。脚力が戻っていない。瞬発力を戻すのは、まだ時間がかかるのかなと思う」

 ――楽しんで泳ぐことができた?
 「楽しかったのももちろんだが、1本終えてホッとした気持ちが大きい。病気から回復して一発目のレースでいろいろな思いがあった。今まで試合に出られなかった悔しさをぶつける機会だと思っていた。誰かに勝つとかではなく、自分がここまで回復して、いろいろな方に自分の泳ぎをまた見てもらうことができた。それを終えられてホッとした感じです」

 ――今後の目標は?
 「まずはインカレ。(会場で応援した)去年のインカレで、来年は絶対に自分が出てやるという気持ちになった。その思いを爆発させて、夢、目標をかなえられたというところを見てもらいたい。一番の目標はパリ(五輪)に出場することです」

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