池江璃花子「ポジティブモード」で100メートル挑戦 東京五輪も視野「目標に向かってやるべきだと」

2021年01月10日 22:49

競泳

池江璃花子「ポジティブモード」で100メートル挑戦 東京五輪も視野「目標に向かってやるべきだと」
池江璃花子 Photo By スポニチ
 白血病からの完全復活を目指す競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が10日、NHKスペシャル「池江璃花子 ハタチの決意」(後9・00)に出演。東京五輪をも見据えた“目標”を明かした。
 池江は8月29日の東京都特別水泳大会、50メートル自由形で594日ぶりにレースに約1年7カ月ぶりに実戦復帰。タイムは26秒32で目標に掲げた日本学生選手権の参加標準記録26秒86をクリア。復帰2戦目となった10月の日本学生選手権の同種目でも決勝に進出、25秒62で4位に入った。今後は1月23日の北島康介杯で、復帰後初の長水路(50メートルプール)で100メートル自由形に出場する予定となっている。

 ここまで順調に見えた池江だが、練習を再開した当初は「今の泳ぎを見られるのが正直ちょっと恥ずかしい。比べないで欲しいです。前の自分と今の自分」と苦しそうに語っていた。白血病になる前から、落ちた体重は10キロ。筋肉も落ち、負けたくないという気持ちに、体がついてこないもどかしさから吐露した言葉だった。外には「楽しんで泳げたら」と語っていたが、「わざと言っていました。そう言わざるを得なかった。めちゃめちゃ不安で、怖くて…」と明かした。

 今は食欲も戻り、体重も7キロくらい戻ったという。「今は効率の良い筋肉になっているんじゃないかな。やっぱり運動すると大分変わるな。泳ぎ始めてから体重変わった」と自分の体力にも手応えを感じてきたようで、「不安で怖くて」という気持ちは「今はそういう気持ちも全部なくなって、すっきりポジティブモード。今は楽しみです」と笑顔を見せた。

 次回の大会では復帰後初めて100メートルに挑戦する。池江は「正直、50メートルでも勝負できなくはないですけど、可能性が高いのっていろんな意味で、たとえばオリンピックだったりとか、リレー(の代表選考)に絡むとか…」と語った。復帰当初は24年のパリ五輪を目指すと語っていたが、インタビュアーが「春の戦い(東京五輪代表選考会)や、夏(東京五輪)もあるかもしれないけど、そういうところも視界に入れた上で段を上っているという理解でいいですか?」と確認すると「そうですね。もちろんアスリートとしていろんな目標があるので、その目標に向かってやるべきだと思っているので…」と答え「目標は明確にはまだ言わないですけど」と力強い視線を前に向けていた。

 番組後、池江は自身のツイッターを更新。「見てくださり、ありがとうございました!苦しかった時の映像も少し涙ながらにそんな時もあったなぁと振り返りながら見る自分がいました。そしてこれからなりたい自分を改めて考えることができました。私はまだまだこれから!」とつづっていた。

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