渋野日向子 プロ“出発点”での戦い「一昨年よりもっと内容のいいゴルフができれば」

2021年03月11日 13:08

ゴルフ

渋野日向子 プロ“出発点”での戦い「一昨年よりもっと内容のいいゴルフができれば」
渋野日向子 Photo By スポニチ
 日本女子プロゴルフツアーの2021年第2戦、明治安田生命レディース・ヨコハマタイヤ(賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円)は12日から3日間、高知県香南市の土佐CC(6228ヤード、パー72)で行われる。
 先週の2021年初戦、ダイキン・オーキッド・レディースで13位に終わった渋野日向子(22=サントリー)は11日、妹弟子だったアマチュアの上野菜々子(20)とアウト9ホールをチェックし、12日からの本番に備えた。

 明治安田生命レディース・ヨコハマタイヤは2019年に海外メジャー、全英女子オープンの優勝などで一躍、時の人となった渋野の“出発点”となった大会だ。

 渋野は2019年3月に開催されたこの大会(当時の大会名称はヨコハマタイヤPRGRレディースカップ)でレギュラーツアー2試合目にして初の予選通過を果たし、いきなり6位と初のトップ10入りも経験した。首位に3打差の5位で迎えた最終日はその年、賞金女王となる鈴木愛、ツアー通算18勝の大山志保と最終組の1組前でプレーし、風速8・4メートルの強風が吹き荒れる中、最後まで上位争いに踏みとどまった。無名だった渋野がメディアのインタビューを受け、世に紹介されるきっかけとなった。
 
 「2年前に初めて予選通過してトップ10入りできた試合なので、思い入れがあるというか、何か、ちょっとずつ思い出しながら(コースを)回ってました」

 当時、鈴木、大山を目当てに観戦に訪れた大ギャラリーから「頑張って」「ナイスショット」と声を掛けられ、パッティングで手が震えるような緊張感を味わいながらも「やっぱりプロの世界ってすごいいいなあと感じました」とプロゴルファーとしての喜びを初めて実感した。

 「この試合でトップ10に入ったからこそ、その年、初優勝(ワールド・レディース・サロンパスカップ)もできたと思いますし、いろんな経験ができたんじゃないのかなと思うので、やっぱりスタートダッシュでそういういいプレーができたというのはすごく次につながったかなと思います」

 2019年ヨコハマタイヤPRGRレディースカップ直後、412位だった世界ランキングは現在15位。当時、約1700人だったインスタグラムのフォロワー数も今では50万人を超える。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により2年ぶりの開催となった思い出の大会。

 「欲を言うと一昨年よりもいい位置でって、思ってしまうところはあるんですけど、一昨年よりももっと内容のいいゴルフができれば、いいかなって思います」

 今は一つ一つの結果に一喜一憂することなく、世界5大メジャー制覇という壮大な目標に向かって土台づくりに徹する。  

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