紀平 2位発進、逆転で初世界一へ1・92点差「全てのジャンプ伸ばせる」

2021年03月25日 05:30

フィギュアスケート

紀平 2位発進、逆転で初世界一へ1・92点差「全てのジャンプ伸ばせる」
女子SPで2位発進した紀平梨花(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート世界選手権第1日 ( 2021年3月24日    スウェーデン・ストックホルム )】 北京冬季五輪の出場枠を懸けた世界フィギュアが開幕し、女子の紀平梨花(18=トヨタ自動車)がショートプログラム(SP)で79・08点をマークし、2位につけた。自身にとって初の頂点に向け、4回転サルコーを組み込むフリーでの逆転を狙う。坂本花織(20=シスメックス)は70・38点で6位、宮原知子(22=関大)は、59・99点で16位。4年ぶりの優勝を目指す羽生結弦(26=ANA)が出場する男子は、25日にSPが行われる。
 無観客の開催でも、演技に熱がこもった。最終滑走で登場した紀平は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で着氷。フリップ、トーループの連続3回転、後半の3回転ルッツも着氷し、見せ場の左手の側転も含めてプログラムをミスなく終えると、笑顔で右拳を握りしめた。

 「3つのジャンプがちゃんと降りられたので凄く良かったと思うけど、全てのジャンプはまだまだ伸ばせる。フリーに向けて、もっともっと良い演技を目指していきたい」

 世界選手権に初めて挑んだのが日本で開催された19年大会。初出場初優勝の期待を背負ったが、SPで冒頭のトリプルアクセルが1回転半となるミスが出て7位発進となった。フリーで巻き返し4位に入ったとはいえ、悔しさしかなかった2年前。悔しさを晴らすべく「感覚」を研ぎ澄ませていた。

 外部と遮断されるバブル方式の開催。練習環境も普段とは違っても、調整に余念はなかった。「全日本より感覚はいい感じなので。私の場合、疲れとか何か一つでも問題があると調子が崩れてしまうことがある。感覚だけは確かめて、試合の雰囲気とかイメージをできれば」。今年2月初めからは約1カ月間、空気抵抗が少ない標高約1800メートルの米コロラドスプリングズで練習。身につけてきた強さも自信となった。

 平昌五輪の女子は2枠。来年の北京で日本勢として3枠を獲得するには、全日本を連覇した紀平の演技に懸かる期待は大きい。首位に立ったシェルバコワとは1・92点差。フリーでは4回転サルコーとトリプルアクセルを組み込み、日本勢の女子では浅田真央以来、7年ぶりの世界一に挑む。

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