岡崎真氏 羽生の連続ステップのミス残念 質の高いジャンプで逃げ切りを

2021年03月27日 03:00

フィギュアスケート

岡崎真氏 羽生の連続ステップのミス残念 質の高いジャンプで逃げ切りを
<世界フィギュア第2日>男子SP、演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート世界選手権第2日 男子SP ( 2021年3月25日    スウェーデン・ストックホルム )】 【岡崎真の目】羽生の演技は素晴らしかった。冒頭の4回転サルコーはわずかに上がり損なったのか体の軸が軌道の内側に傾き、降りる時に少し詰まったような感じになった。恐らく彼本来のジャンプではなかったはずだが、それでもGOE(出来栄え評価)ではしっかり加点を得たし、連続ジャンプもトリプルアクセルも申し分なかった。
 惜しかったのはステップシークエンス(連続ステップ)がレベル3だったこと。ステップのレベル4を取るためには要件が4つあり、そのうちの1つが「難しいターンの組み合わせ」とされている。その組み合わせを行う時に足元が少し不安定な感じで、左右の足ともクリアではなかった。ほんのわずかな差なのだが、そのためにレベル4を取り損なったのは残念だった。

 8.13点差は、まだまだ安全圏とは言えない。フリーでは羽生の3種類の4回転ジャンプに対し、チェンが何種類の4回転を跳んでくるか。羽生としては質の高いジャンプを量産して、持ち前の点数の稼ぎ方でこのまま逃げ切りたい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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