池江、小学生時代のスイミングスクール恩師も涙「やっぱり璃花子は凄い」

2021年04月05日 05:30

競泳

池江、小学生時代のスイミングスクール恩師も涙「やっぱり璃花子は凄い」
小学生時代の池江(右)と清水桂コーチ Photo By 提供写真
 【競泳日本選手権兼東京五輪代表選考会第2日 ( 2021年4月4日    東京アクアティクスセンター )】 白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が東京五輪切符を手にした。女子100メートルバタフライ決勝に出場し、57秒77で3年ぶりに優勝。女子400メートルメドレーリレーの派遣標準記録(57秒92)を突破して、16年リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続の五輪代表に内定した。
 池江が小学生時代に通った東京ドルフィンクラブ江戸川スイミングスクールの清水桂支配人(46)は教え子の雄姿をテレビ観戦し「感動しました。やっぱり璃花子は凄い。あれが池江璃花子なんだと改めて思いました」と涙した。昨年9月に千葉県市川市内で会食した際に「病気の前の自分を超えられる自信がある」と伝えられていたが「入院時から見ているので、信じられない回復力」と驚きを隠さなかった。

 小学1~6年時に選手コースのコーチとして池江を指導。退院直後に筋肉が落ちて細くなった池江を見た時には「ガリガリで小学生の頃の璃花子を思い出した」と言う。当時は練習では考えられないタイムを本番で出すため、冗談交じりに“宇宙人”と呼んでいた。

 昨夏には“宇宙人”からの愛称変更を提案した。“妖精”“超人”などを候補に挙げてみたが「妖精って可愛すぎません?キャラじゃない」と一蹴された。「それぐらい人間離れしているということ。昔から想像を超えてくる子だったが、今回も凄かった。集中した時のスイッチの入り方が違う」と目を細めた。

 小学3年時に池江が描いた「おリンピックでゆうしょうした!(原文まま)」の絵が今では宝物。手渡された時と同じメガバンクの封筒に入れた状態で大切に保管している。五輪制覇が実現することを信じて疑わないが、周囲からの過度の期待が重圧になることを懸念。「今は第2の池江璃花子が動きはじめたところなので、健康が一番。最もいいコンディションで出られるのは24年のパリ五輪だと思う」とおもんぱかった。

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