入江陵介、200M背で2枚目五輪切符 苦悩乗り越え「僕自身で終わりはつくらない」

2021年04月08日 19:04

水泳

入江陵介、200M背で2枚目五輪切符 苦悩乗り越え「僕自身で終わりはつくらない」
男子200メートル背泳ぎ決勝、優勝を果たし笑顔を見せる入江(左は坂井)(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【競泳日本選手権第6日 ( 2021年4月8日    東京アクアティクスセンター )】 東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子200メートル背泳ぎは入江陵介(31=イトマン東進)が1分55秒52で優勝。100メートルに続き、4大会連続の五輪出場権を獲得した。2位の砂間敬太(25=同)も1分56秒22で代表に内定した。
 第一人者の入江が序盤から積極的な泳ぎで先行し、リードを守ったまま勝ち切った。2枚目の五輪切符を手にし「ようやく選考会が終わったって感じです。いろんな選手を見てもみんな苦しんで五輪選考会の魔物がいる中で戦っているので、自分自身しんどい思いをしましたし、ゆっくりできるなって感じです」と安どの表情を浮かべた。

 メダル獲得の実績がありながら、16年リオデジャネイロ五輪は表彰台を逃した。31歳のベテランは「年を重ねるごとにタイムが出づらいものがあったり、経験がつらいことも思い出させる」と苦悩を抱える中で、世界との差を縮めるために拠点を米国に移すなど試行錯誤を繰り返してきた。日本勢最多となる4大会五輪出場も「通過点と捉えたい」と強調。再起の物語はまだ道半ばだ。

 今大会までに200メートルの出場を最後にする可能性にも言及してきたが、好記録で優勝を飾り「最後っていう気持ちもあったし、もしかしたら来年も出ているかもしれない。五輪終わってみてそのまま引退するかもしれないですし、続ける可能性もある。辞め方が分からない」と苦笑いで心境を明かした。日本の背泳ぎをけん引してきた第一人者は後輩の成長に期待を寄せつつ、それでも最後には「自分自身、区切りをつけずに純粋に水泳を楽しんでいる。僕自身で終わりはつくらないようにしようと。(終わりは)ふと、くるのかなと思っています」と話した。

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