荒磯親方がマスターズ分析 選手の気持ち高める「色」に注目

2021年04月09日 05:30

ゴルフ

荒磯親方がマスターズ分析 選手の気持ち高める「色」に注目
4番でティーショットを放つ松山(AP) Photo By AP
 男子ゴルフのメジャー、マスターズが8日、ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで開幕した。2年ぶりとなった春開催に松山英樹(29=LEXUS)ら世界の名手が集結。大会期間中にTBS公式サイトでゲスト解説を務める大相撲の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)がコラム「第72代横綱のゴルフ論」をスポニチに寄稿。海外スポーツに精通する親方の独自の視点で「ゴルフの祭典」を分析する。
 幼少期は野球少年でしたが、ゴルフは父の影響でテレビ観戦していました。最近はもっぱら米ツアー。クラブセッティングの研究にはまっています(笑い)。マスターズといえば私の中ではタイガー・ウッズ。05年、16番でのチップインバーディーなど、彼のガッツポーズがそのままマスターズの歴史だと思います。今年、雄姿を見ることができないのは残念ですが、出場全選手が私にとって別世界の人。論ずるのは顔ではない(相撲用語で分不相応)ですが、少しでも魅力を紹介できればと思っています。

 視界に飛び込んでくるのは、整備が行き届いた奇麗な芝。ガラスのグリーンが選手を待ち構えています。硬さも例年通りであれば、昨秋とは違ってボールは転がります。世界の名手がどう攻略するか。最大の見どころです。昨秋はカップの手前につけるマネジメントで切り抜けられたかもしれませんが、今回は傾斜を使ったり、スピンを使って止めたりと高度な技術や戦略が必要でしょう。経験豊かで、コースを知り尽くした選手が有利というのが私の見立てです。それを考えると先週復活優勝を果たした15年大会の覇者、ジョーダン・スピースもにわかに気になっています。

 もうひとつ注目しているのがウエアの「色」です。どんなアスリートにも、力が出たり、気持ちが引き締まる色はあるはずです。私は現役時代、締め込みを「えんじ」から「紺」に替えて優勝しました。重要なラウンドで「黄」や「ピンク」を選択することが多いのは松山英樹選手。スポーツ科学の観点から、スコアとの関連性にも注目しています。(元横綱・稀勢の里)

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