日本勢初出場から85年…33人、延べ133回の挑戦でたどり着いた栄冠

2021年04月13日 05:30

ゴルフ

日本勢初出場から85年…33人、延べ133回の挑戦でたどり着いた栄冠
マスターズ最終日、18番でバンカーショットを放つ松山 Photo By 共同
 【米男子ゴルフツアー マスターズ最終日 ( 2021年4月11日    ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )】 日本勢で初めてマスターズの舞台を踏んだのは1936年の第3回大会に出た陳清水と戸田藤一郎だった。今大会の松山まで33人が、延べ133回の挑戦でつかんだ栄冠だ。
 戦争による空白を挟み、58年の中村寅吉と小野光一が挑戦を再開。一時代を築いた「AON」は尾崎将司が72年、青木功は74年、中嶋常幸が78年に初出場。19度出場の尾崎将は2度目だった73年の8位、14度出場の青木は85年の16位が最高。中嶋は86年に8位、91年には10位となった。

 長く7000ヤード前後だったオーガスタは2000年代に距離を増し、日本勢は苦しんだ。01年に伊沢利光が史上最高の4位に入ったが、06年まで9年連続出場した丸山茂樹は02年に14位となった後は予選落ちが続いた。

 日本勢のメジャー初挑戦は32年。宮本留吉が全英オープン選手権に出場している。初予選通過は35年全米オープンの中村兼吉で、58位。80年には青木が、全米オープンで“帝王”ジャック・ニクラウス(米国)と激闘の末に2位となり、国内外に存在感を示した。

 倉本昌弘が82年全英オープンで4位、中嶋は88年全米プロ選手権で3位と奮闘したが、勝利には届かなかった。近年は17年の全米オープンで松山が、メジャー日本勢最高に並ぶ2位となっていた。

 《10カ国、54人目の制覇》85回の歴史の中で、日本の松山は10カ国目、54人目のマスターズ制覇となった。歴代優勝者の大陸別の内訳は北米39人、欧州8人、アフリカ3人、オセアニア2人、南米とアジアが各1人。

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