【羽生結弦、語るEX編(1)】震災と重ねるコロナ禍「それでも進んでいかなくてはいけない」

2021年04月18日 14:27

フィギュアスケート

【羽生結弦、語るEX編(1)】震災と重ねるコロナ禍「それでも進んでいかなくてはいけない」
<世界フィギュアスケート国別対抗戦エキシビション>オープニングに登場した羽生結弦(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート世界国別対抗戦エキシビション ( 2021年4月18日    丸善インテックアリーナ大阪 )】 男子の羽生結弦(ANA)がエキシビション出演前にオンライン取材に応じた。今季最後の試合を終え、約10分語った一問一答は以下の通り。
  ――今季、得たもの。今季を終えて感じた課題は。
「えっと…抽象的な話になるかもしれないんですけど。えー、僕が世界選手権で初めて3位になった時の年が、ちょうどもう9年も前のことになりますけど。その時思ったことと同じようなことを10年の節目ということもあって改めて思いました。というのも、まあ今回、自粛期間だったり、または試合を辞退したり。そういったことをしている中で。えー、ニュースや報道を見て、コロナというのがどれほど大変なのか、または、それとどうやって向き合っていくのか。それぞれの方がどのように苦しんでいるのか。いろんなことを考えながら過ごしていました。何か、そこから…。うーん。それと付き合っていくには、やっぱり、できればゼロになることが一番だとは思うんですけど。それでも、進んでいかなくてはいけないですし、立ち向かっていかなくてはいけないですし、いろんなことに…。ある意味、僕の4Aじゃないですけど、挑戦しながら、最大の対策を練っていく必要があるんだなということを感じていて。ちょっと話がくどくなるんですけど。えっと…。そういう中で、この震災10年というものを迎えて、自分自身、コメントを考える時に。どれほど苦しいのか。どんな苦しさがあるのか。または、それを本当に思い出してほしいと思っている人がどれほどいるのか。思い出したくない人もいるだろう、そんなことを、いろんなことを考えて。それって、今のコロナの状況と変わらないんじゃないかなというふうに僕は思いました。で、最終的に、震災のシーズンも、震災が終わったシーズンもそうでしたけれども。僕は、あの時は、もっともっとなんか若くて。被災地代表は嫌だ、日本代表で自分の力で獲った派遣なんだから、被災地代表と言われたくないという気持ちももちろんありましたし。自分自身でいろんなものを勝ち取りたいって強く思っていたんですけど。最終的に感謝の気持ちが凄く出てきて、応援されているんだ、僕が応援している立場じゃなくて応援されているんだっていうことだとか。そういったものがまた今回、凄く感じられたので。なんか、うん。全然、取り留めもない話になっちゃってますけど。結果として、自分も滑っていいのかなと。自分が滑ることによって、何かの意味をちゃんと見出していければ、それは自分が存在していい証なのかなというふうにちょっと思いました」

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