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大栄翔　全4関脇撃破で豊昇龍止めた「関脇に限らず誰にも負けたくない」

2023年01月13日 04:43

相撲

大栄翔　全4関脇撃破で豊昇龍止めた「関脇に限らず誰にも負けたくない」
豊昇龍（右）を攻める大栄翔（撮影・藤山　由理） Photo By スポニチ
 【大相撲初場所　5日目 （ 2023年1月12日    両国国技館 ）】 平幕・大栄翔が全勝の豊昇龍を破って4勝目を挙げ、今場所の関脇4人全員を撃破した。4関脇総なめは、96年夏場所の旭豊（現・立浪親方）以来27年ぶり。これで三役以上の無敗が消え、先場所優勝の阿炎、碧山、琴勝峰の平幕3人が星を伸ばして全勝とした。
　突き押しの圧力で大栄翔が上回った。立ち合いから少し押し込まれたが、逆襲に転じると頭で当たりながら激しく突き返して豊昇龍を土俵下まで吹っ飛ばした。「立ち合いでしっかり踏み込んで当たれている」と充実の表情。5場所ぶりに三役の座を明け渡した悔しさを発奮材料に、会心の相撲で全勝の関脇を止めた。

　三役力士を次々に撃破していく姿は、初優勝を果たした一昨年の初場所と重なる。その時も今場所5日間のような回転の良い突っ張りがさえ渡り、初日から連続で3大関、2関脇、2小結を破って上位陣を“完全制圧”した。番付はくしくも2年前と全く同じ西前頭筆頭。再現を予感させる吉兆の序盤戦にも「意識せず一日一番」と平常心を強調した。

　6日目の対戦相手は小結の霧馬山。次期大関候補の期待が高い優勝経験者にとっては倒さなければいけない相手だ。「関脇に限らず誰にも負けたくない」。4関脇の次は4小結撃破を見据えた。

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