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36億円かけた戦い始まる!松山英樹 首位と差が広がるも悲観なし「痛みがないのでうれしくなりすぎて」

2024年08月31日 02:30

ゴルフ

36億円かけた戦い始まる!松山英樹 首位と差が広がるも悲観なし「痛みがないのでうれしくなりすぎて」
ツアー選手権に出場した松山英樹(AP) Photo By AP
 【米男子ゴルフツアー ツアー選手権第1日 ( 2024年8月29日    米ジョージア州 イーストレークGC=7490ヤード、パー71 )】 年間王者を決めるプレーオフシリーズ最終戦が開幕。年間ポイントランク3位を反映し7アンダーから出た松山英樹(32=LEXUS)は3バーディー、2ボギーの70で回り、通算8アンダーで4位につけた。首位とは8打差。10アンダーでスタートしたポイントランク1位のスコッティ・シェフラー(28=米国)が65と伸ばし、通算16アンダーで単独トップ。今大会はポイントランク上位30選手が出場。優勝者が年間王者となり、ボーナス2500万ドル(約36億2500万円)を獲得する。
 30人中21人が60台で回った中、70は決して満足できるスコアではないはず。それでも松山は「プレーできたこと自体がうれしかった。なぜか分からないけど、今日は何もなくいけた。痛みなくできたのは久々だった」と明るい表情だった。

 今月上旬のパリ五輪で銅メダルを獲得し、2週前のフェデックス・セントジュード選手権でプレーオフシリーズ初優勝を飾った。ツアー通算10勝目で、今季ポイントランクは8位から一気に3位へ浮上。しかし前週のBMW選手権は2位発進しながら腰痛で第2日スタート前に棄権。風邪をひき、首と背中にも痛みが出て週明けまで練習ができず不安を抱えてティーオフを迎えた。

 3番でボギーが先行したが、6番パー5でグリーン奥から2メートルに寄せてバーディーを奪い、8番は2・5メートルの好機をものにした。10番で第2打をグリーン奥に外して2つ目のボギーを叩くなど耐える展開が続いた後、16番で3メートルを沈めて1アンダーにまとめた。

 「練習できていない分、どういう感覚でやったらいいか分からなかった。アイアンショットがピン方向に飛んでくれないところもあった」。イーストレークGCは改修が行われ14番がパー4からパー5に変更。木がなくなり距離が延びてグリーンが硬くなった。ティーショットがポイントになるとみていた松山は新1Wを投入したが、フェアウエーキープ率50%(17位)と苦戦。パーオン率61・11%(22位)とアイアンも本調子ではなかった。それでも18ホールを無事に完走できたことが何よりの収穫だった。

 首位との差は3打から8打に広がったものの「痛みがないのでうれしくなりすぎて、思うようなショット、パットができなかったけど、3日間このままいければ、うまくアジャストできると思う。差は開いてしまったけど、少しでも縮めていけるようにしたい」と悲観はしていない。アジア勢初の年間王者へ、巻き返しを図る。

《シェフラー初戴冠へ貫禄示した》
 ○…年間ポイントランキングでトップに立つシェフラーが貫禄を示した。2位に2打差で出て1番でボギーを叩き、シャウフェレに並ばれたものの、その後7バーディーを奪い、この日最少の65をマーク。リードを7打に広げ「出だしのスコアは考えないでプレーした。変な気分だが、これも普通のストロークプレーの大会だ。良いスタートができて良かった」と息をついた。過去2年もポイント1位で最終戦を迎えながら年間王者を逃した。初のタイトル奪取へ好発進した。

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