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二所ノ関親方 若隆景は完璧相撲 大の里は体格生かすためにはもっと緻密に

2024年09月20日 04:50

相撲

二所ノ関親方 若隆景は完璧相撲 大の里は体格生かすためにはもっと緻密に
<大相撲秋場所12日目>敗れた大の里(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所12日目 ( 2024年9月19日    両国国技館 )】 【二所ノ関親方 真眼】若隆景はさすが優勝経験者といった完璧な相撲を取りました。代名詞でもある「下からの攻め」を貫き、大の里を腰高にさせた。相手の弱点をつく会心の勝利です。
 注目の立ち合い。大の里は相手のおっつけを警戒し、もろ手を選択。だが備え十分の若隆景に2本差しを許し得意な体勢をつくられた。最初から低い位置に入られているから反撃しても、どんどん体が上がってしまう悪循環。起死回生の突き落としも前日の錦木のように上に浮き上がらせないと決めきることは困難です。見せ場はつくっても勝機はなかった。もっと緻密に取らないと自身の大きな体格を生かせません。

 連勝は止まってもまだ1敗。完敗だったので、むしろ切り替えやすいと思います。「負けて覚える相撲かな」の言葉もあります。この敗戦をムダにしないためにも残り3日が大事。星勘定することなく一日一番集中することに徹してほしい。(元横綱・稀勢の里 スポニチ本誌評論家)

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