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【玉ノ井親方 視点】“令和の怪物”大の里にもまだまだ隙…伸びしろ十分、あとは稽古次第

2024年09月22日 20:00

相撲

【玉ノ井親方 視点】“令和の怪物”大の里にもまだまだ隙…伸びしろ十分、あとは稽古次第
<大相撲秋場所千秋楽>阿炎(上)に引き落としで敗れる大の里(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所千秋楽 ( 2024年9月22日    両国国技館 )】 千秋楽の大の里は有終の美を飾れなかった。阿炎のもろ手が顎の下に入り、簡単に上体が起き上がって引き落とされてしまった。前日に優勝を決め、集中力を欠いていたのかもしれないが、それは言い訳にならない。驚異的なスピードで進化している令和の怪物にも、まだまだ隙があるということだ。
 来場所から大関となり、追われる立場に変わる。周りからは勝つことが当然と思われ、10勝以上がノルマになる。その重圧は関脇の頃とは比較にならない。勝たなければという気持ちが体を硬くし、思うような相撲を取れなくなる。対戦相手も今まで以上に研究してくる。今日の敗戦もその材料にされるだろう。

 右を差して左でおっつける相撲だけでは頭打ちになる。立ち合いのスピードに磨きをかけ、左でまわしを取る相撲も覚えることだ。まだ24歳。伸びしろは十分にある。それを生かすも殺すも稽古次第だ。(元大関・栃東) 

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