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37歳の妙義龍が引退、年寄「振分」襲名 技能賞6回、金星6個の名関脇…15年間の力士人生に幕

2024年09月24日 13:42

相撲

37歳の妙義龍が引退、年寄「振分」襲名 技能賞6回、金星6個の名関脇…15年間の力士人生に幕
妙義龍(24年5月撮影)
 日本相撲協会は24日、元関脇・妙義龍(37=境川部屋)が現役を引退し、年寄「振分」を襲名したと発表した。
 妙義龍は、技能賞9回、金星6個を誇る名関脇。約12年間に渡って幕内で活躍した。両膝に古傷を抱えながらも、鍛え上げた肉体と巧みな技術で37歳まで奮闘。6年半ぶりに十両に転落した夏場所から2場所連続負け越しが続き、秋場所は西十両9枚目で全休していた。幕下転落が濃厚となり、15年間の力士人生に幕を下ろした。

 兵庫県高砂市出身の妙義龍は、豪栄道(武隈親方)と同期だった埼玉栄高時代に全国トップレベルの選手に成長。全国高校総体準優勝などの実績を残した。日体大では、国体優勝など5つのタイトルを獲得。09年夏場所、幕下15枚目格付け出しで境川部屋からデビューした。現役生活15年で、幕内在位は約12年間にあたる71場所。稀勢の里(二所ノ関親方)や栃煌山(清見潟親方)らとも同学年(昭和61年度生まれ)で、「花のロクイチ組」の一人として長きにわたって活躍した。

 これまで「振分」の名跡を名乗っていた元幕内・旭日松は、22日付で日本相撲協会を退職していた。


 ◇妙義龍 泰成(みょうぎりゅう・やすなり)本名=宮本泰成。1986年(昭61)10月22日生まれ、兵庫県高砂市出身の37歳。小2から相撲を始め、高砂市立荒井中を経て埼玉栄高に相撲留学。2年時に全国高校選抜大会3位。3年時に全国高校総体準優勝。日体大3年時に東日本学生選手権優勝、全国選抜学生社会人弘前大会優勝、アジア選手権無差別級優勝、世界選手権無差別級準優勝。4年時に全国大学選抜宇佐大会優勝、4年時に国体優勝。卒業後、境川部屋に入門。幕下15枚目格付け出しで09年夏場所初土俵。10年初場所で新十両昇進も、同場所で左膝前十字靱帯断裂の大ケガ。3場所連続全休を経て三段目から復帰し、11年名古屋場所で再十両昇進。同場所から2場所連続で十両優勝。同年九州場所で新入幕。12年初場所で初の技能賞を受賞。同年名古屋場所で新三役。13年初場所、横綱・白鵬を破って初金星。21年秋場所、千秋楽まで優勝を争って11勝を挙げ技能賞受賞。三役在位13場所。幕内在位71場所。幕内成績495勝539敗31休。通算成績594勝589敗64休。最高位は関脇。金星6個。技能賞6回。十両優勝3回。身長1メートル88、体重154キロ。

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