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ブルガリア出身の元関脇・碧山が現役引退…年寄「岩友」を襲名 38歳、同日引退の妙義龍と同学年

2024年09月24日 17:29

相撲

ブルガリア出身の元関脇・碧山が現役引退…年寄「岩友」を襲名 38歳、同日引退の妙義龍と同学年
碧山 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は24日、元関脇・碧山(38=春日野部屋)が現役を引退し、年寄「岩友」を襲名したと発表した。
 碧山は幕内在位71場所、敢闘賞4回、技能賞1回、金星1個などの実績を誇り、幕内上位で長く活躍した元関脇。古傷の左膝の状態が思わしくなく、約3年前から幕内下位の土俵が続いていた。今年の初場所で今度は右膝を負傷。翌春場所からは満身創痍ながら十両下位で奮闘していた。秋場所は東十両13枚目で5勝10敗。幕下転落を余儀なくされる成績となり、引退の決断に至った。

 ブルガリア出身の碧山は、母国の先輩・琴欧洲(現・鳴戸親方)の紹介で来日し、元幕内・久島海が師匠を務める田子ノ浦部屋(当時)に入門。2009年名古屋場所、23歳で初土俵を踏んだ。2年後の2011年名古屋場所で新十両昇進、同年九州場所で新入幕。同場所でいきなり敢闘賞を受賞するなど出世は早かった。2012年2月、師匠の急逝によって田子ノ浦部屋が閉鎖され、春日野部屋へ転籍。同年春場所から3場所連続で勝ち越し、同年秋場所で新三役昇進を果たした。

 「花のロクイチ組」と呼ばれる昭和61年生まれの同学年には、横綱・稀勢の里、大関・豪栄道、関脇・妙義龍、栃煌山らがいた。くしくも同日に妙義龍も引退を発表。同学年の現役関取は、秋場所で10勝5敗と活躍した幕内・宝富士(37=伊勢ケ浜部屋)ただ一人となる。

 また、春日野部屋は1935年夏場所から89年間も関取が途絶えておらず、秋場所は碧山が唯一の関取として奮闘していた。ついに陥落が濃厚となったが、幕下筆頭の栃大海が勝ち越して関取復帰を確実とさせたためなんとか存続。最後まで春日野部屋の伝統を守った38歳が、15年間の力士人生に幕を下ろした。

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