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速攻相撲で土俵を沸かせた元関脇・妙義龍が引退会見「幸せな土俵生活でした」

2024年09月26日 15:54

相撲

速攻相撲で土俵を沸かせた元関脇・妙義龍が引退会見「幸せな土俵生活でした」
引退会見を行った妙義龍(左)と師匠の境川親方 Photo By スポニチ
 大相撲の元関脇・妙義龍で24日に引退を発表した振分親方(37)=本名・宮本泰成、兵庫県出身、境川部屋=が26日、東京・両国国技館の記者クラブで会見した。ここ2、3年は自身の得意とするスピード感あふれる相撲が取れなくなり、5月の夏場所で幕内から十両に転落すると秋場所は左膝痛で全休。幕下転落が濃厚となり引退を決断した。師匠の境川親方(元小結・両国)と会見に臨んだ元妙義龍は「いつかこういう日が来るなと思って、現役生活をしていたので悔いを残さず最後までまっとうできました。悔いもないし、すべてやりきりました」と爽やかな表情で話した。
 15年あまりの現役生活を振り返り「ケガが多かったのでケガには負けたくない気持ちで、しっかり体作りに取り組んだ。まさかこの年まで現役できるとは思っていなかったので、うれしく、幸せな土俵生活でした」と話した。

 妙義龍は埼玉栄高から日体大に進み、2009年夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。新十両の10年初場所で左膝を負傷。腱を移植するなど大手術で三段目下位まで落ちたが「師匠に“しっかり直せ、番付下がるのは気にするな”と言われ、そこでじっくり体作りをして大相撲で戦える体になったのがここまで現役ができた要因」と話した。

 ケガを克服し11年九州場所で新入幕。巧みなおっつけ、はずを生かした速攻相撲で三役13場所と長く幕内上位で活躍し、12年名古屋場所新小結、同年秋場所新関脇。幕内在位71場所で技能賞6度。金星は6個獲得した。

 思い出の取組には2013年初場所3日目、当時平幕で横綱・白鵬に初めて勝った一番を挙げた。「自分の良さが出て、ひるまず出ていった。内容も良かった。当時は強いというか、どこからいっても勝てなかったので、かったときはすごくうれしかった」

 今後は境川部屋で後進を指導する。「相撲にまっすぐな気持ちを持てるような、ケガに負けない精神力を持った力士を作れるように指導していきたい」と述べた。

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