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競泳・今井月が引退報告「辛い事の方が多かったけど幸せな競技人生」 24歳の決断「まだ身体も動くし…」

2024年09月26日 18:16

競泳

競泳・今井月が引退報告「辛い事の方が多かったけど幸せな競技人生」 24歳の決断「まだ身体も動くし…」
競泳女子の今井月 Photo By スポニチ
 競泳女子で16年リオデジャネイロ五輪代表の今井月(24=バローHD)が26日、自身のインスタグラムで、現役引退を発表した。
 今井は「報道にもあった通り 競技を引退する事を決意しました」と報告し、「これまで、私の水泳を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました」と感謝。「3才の誕生日に水泳を始めて、当たり前に日常にあった水泳で日本一になりたくて、オリンピック選手になりたくて、小さなスイミングスクールで毎日必死に努力してきました。小学生の頃は泳げば学童記録が出せたり、初出場した日本選手権では3位になり、15歳でオリンピックという夢を叶えて、順風満帆な競技人生でした」と振り返った。

 岐阜西中1年だった2013年に日本選手権の200メートル平泳ぎで3位に入って注目され、愛知・豊川高1年でリオ五輪に出場。200メートル個人メドレーで準決勝に進出した。21年の東京五輪、今夏のパリ五輪では代表入りを逃した。

 今井は「ですがそのままうまくいくわけではなく、思い描いていた水泳人生とかけ離れている時間も長くありました。綺麗事なしで、早熟だった私にとって大好きな水泳が仕事のような感覚になってしまった学生時代もあったし、空白の数年間、選択を間違えたなと思う事は今でもあります」と苦難の日々を回顧。

 それでも、コーチの飯塚正雄氏やチームメートに救われたといい、東京五輪後の3年間について「もう一度心の底から水泳が好きだと思えたかけがえのない時間」と表現。「飯塚先生を信じて、飯塚先生とならどんな結果になっても受け入れる覚悟で移籍をして、最後がどんな結果であろうが、誰に何を言われてもこの3年間やってきたことには間違いはないし、全く悔いはありません。あれ以上、できなかった そう言い切れます」と思いをつづった。

 今年3月のパリ五輪選考会は「引退する覚悟」で臨んだことを明かし、「まだ24歳で正直全然身体も動くし、沢山の人の『泳いで欲しい』という声で何度も奮い立たせようと思いましたが、今後自分が泳いでいる姿をイメージする事も、あの辛さ、それ以上のものを乗り越えていく自信はありませんでした」と引退決断へと至った理由を告白。そして「どんな決断をしても、自分の選択が正しかったのかわからなくなる瞬間はきっとくると思ってます。ですが、時間がかかっても必ずこの選択をして良かったと思えるようにしていきたいです」と現在の心境を明かした。

 今後について「今回多くの時間をいただき今後の進路を考える中で、自分から水泳を取った時に何が残るのか、何ができるのかを考えて、自分と向き合ってきました。今後は水泳を通して経験してきた事を形を変えて活かせる事ができればと思っています」とつづり、「新しい挑戦になりますが変わらず応援してくださると嬉しいです」とメッセージ。

 最後に「今心の底から思うことは水泳に出会えてよかった ほんっっと辛い事の方が多かったけど小さい頃から沢山の方に応援していただけてとても幸せな競技人生でした!!!」と振り返り、「これまで、私の競技をサポートしてくださった所属先のバローホールディングスをはじめ、スポンサー様、先生、チームメイト、トレーナーさん、多くの声援をくださったファンの皆様、本当にありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくった。

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