大阪桐蔭・松浦 石巻で被災してから10年 故郷の思い背負って甲子園へ「自分が代表する気持ちで」

2021年03月04日 05:30

野球

大阪桐蔭・松浦 石巻で被災してから10年 故郷の思い背負って甲子園へ「自分が代表する気持ちで」
ブルペンで投球練習をする大阪桐蔭の左右二枚看板、松浦慶斗(左)と関戸康介 Photo By スポニチ
 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)に出場する大阪桐蔭が3日、大阪府大東市の同校グラウンドでの練習を公開。昨秋近畿大会決勝で敗れた智弁学園との1回戦(第4日、第2試合)へ必勝を期した。最速150キロを誇るエース左腕の松浦慶斗(2年)は東日本大震災からちょうど10年の節目に、被災地に向けての快投を誓った。
 7歳のとき、宮城県石巻市で被災した。自宅は無事。通学路に迎えに来てくれた両親のおかげで自身も無傷だったが、バスに乗った友人がそのまま流され亡くなった。眼前まで押し寄せた濁流は、今も脳裏に焼き付いて離れない。

 当時住んでいた南浜・門脇エリアでは、1800世帯の住宅が流出。壊滅的な被害を受けた。そんな地区の小さな少年が悪夢の「3・11」から10年たった今、高校野球の超名門校のエースとして、甲子園で羽ばたこうとしている。

 「同じ相手に2度も負けるわけにはいかない」と、この日もブルペンで約90球、力のこもったボールを投げ込んだ。自分のため、被災地のために、快投で近畿王者の智弁学園を破ってリズムに乗る。

 西谷浩一監督(51)もすでに左腕を背番号「1」で登録しており、期待は高い。「(昨秋決勝は)自分たちでぶざまな試合にしてしまった。1回戦は、悔しさを持って一冬やってきたことを試せる試合」と力を込める。6日からはいよいよ対外試合が解禁。リベンジを期すスター軍団の先頭に、10年分の思いを背負った松浦がいる。(北野 将市)

 ◆松浦 慶斗(まつうら・けいと)2003年(平15)7月1日生まれ、宮城県石巻市出身の17歳。北海道移住後の小3から新富野球少年団で本格的に野球を始め6年時に日本ハムJr.に選出。明星中では旭川大雪ボーイズでプレーし3年時に全国大会出場。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし2年夏の交流試合で甲子園出場。1メートル86、92キロ。左投げ左打ち。

 《最速154キロ右腕の関戸 先月の紅白戦で150キロを2度計測》
 松浦との二枚看板として君臨する最速154キロ右腕の関戸も、順調そのもの。松浦の隣で負けじと力強い直球を中心に80球を投げ「いい感じで上げてこられていると思います」と頬を緩ませた。すでに先月の紅白戦では150キロを2度計測しているという。指揮官から「体から熱さが出ている」と評される4番で、主将の池田は「どんどん気持ちが上がっていっている」とフリー打撃で快音を連発していた。
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