東北から唯一出場のTDK「勝って幸せを…」3・11に今大会初白星

2021年03月11日 17:48

野球

東北から唯一出場のTDK「勝って幸せを…」3・11に今大会初白星
<三菱自動車岡崎・TDK>4回2死一、二塁、TDK・三河がセンターへの適時打を放つ(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【スポニチ大会第3日   TDK3―1三菱自動車岡崎 ( 2021年3月11日    神宮 )】 TDKの7番打者・三河聖央内野手(23)は両足の震えを抑え、打席に入った。
 「打撃は自信ないけど、自分で勝つって言ったし…」。4回二死一、二塁、初球の直球を振り抜くと打球は中前へ弾む。先制打に胸をなで下ろした。

 試合前、恒例となった声出しの儀式。偶然回ってきた役目の上、三河は千葉県茂原市出身ながら、今大会唯一の東北出場チームとして声を張り上げた。

 「3月11日は東北にとって一番記憶に残る1日。勝って幸せを届けよう」。直後の12時17分、両軍選手が1分間の黙とう。この日は大田、岩槻川通の3球場でそれぞれ黙とうが行われたが、TDKナインは特別な思いがあった。

 試合は3―1で逃げ切り、今大会意地の初白星。秋田県出身の佐藤康典監督も「三河は守備の人だけど、よく打った」と切り出すと「ウチには東北高卒や宮城出身者がいるから、皆そういう思うがあったと思う。巡り合わせですかね」と振り返った。

 チームは昨冬、7年ぶりの都市対抗出場も初戦で日本新薬に1―2と惜敗。「都市対抗には大きな忘れ物をしたので、チーム全員で取りにいきたい」。全国大会の常連、三菱自動車岡崎に競り勝ち、意味ある白星をもぎとった三河らナインが新たな戦いへ挑む。
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